詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日の自分から明日の自分へと腕伸ばし
バトンタッチ
そしてその自分はさらに明日の自分へと
バトンタッチ
そんなことを繰り返すうちに僕らは空中ブランコやっていたんだね
過去から少しずつ未来へ 今もやがて過去になって全てが過去になってやがて最後の瞬間にからだごと弾け飛ぶまで空中ブランコ
0、1秒後の僕にだって腕伸ばす
バトンタッチで僕はまるでサーカスの一員だね
空中ブランコ 高いけど ひとつずつ 越えていくよ どんな山もどんな谷も高くても
僕はピエロにだってなって 人生を笑ってやるんだ
高いとこから
高いとこから
世界を見渡して
死ぬまで
明日の自分に
バトンタッチして
気づいたら
クッションのない
果てしない闇の底へ真っ逆さま
それでいい。