暗い道が続いている。それはとても長く、終わりがないように、見える。振り返っても、同じ。だがぼくはやがて美しい所へたどり着くだろう。美しい所…、そこは優しさに満ちた愛があり、あたたかい思いやりにあふれ、深い痛みとなげきが、すべて、癒されるべき所。ぼくはやがてそこへたどり着きたい。どんな犠牲を払ってでも。そして、いったい、それを望まなくしてなんの意味があるんだろう。
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