ガシャの部屋
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[1] 魂離(タマサカ)
彼方で 音泣く
短夜の 影
小道に 戦ぐ
鈍色の 風
冴え返る 空
夜もすがら
2011/03/29 (Tue)
[2] 星霜(セイソウ)
押し照る 月に
後ろ影
いさよふ 様の
風 徒ならず
身罷る 花に
遊戯も 忘れて
読み方:身罷る(ミマカ)遊戯(ユゲ)
2011/03/29 (Tue)
[3] 鬼哭(キコク)
行き交ふ 雲と
惑わしの 風
穿つ 言の葉
八岐の 歌
野に 散々と
手向く 仕合はせ
読み方:穿つ(ウガ)八岐(ヤチマタ)手向く(タム)仕合はせ(シア)
2011/03/29 (Tue)
[4] 空虚(クウキョ)
地上を恐れた
鳴る神と
仄見ゆ 月の
漫ろ言
身の後 我の
瞼の裏で
※鳴る神・・・雷
仄(ホノ)見ゆ・・・かすかに見える。
漫(スズ)ろ言・
2011/03/29 (Tue)
[5] 鎮魂(タマシズメ)
汚れた海の
涙色
和まる 空と
閑寂の 花
離る そなたに
響む 泣き声
読み方:和まる(ノド)閑寂(カンジャク)離る(サカ)響む(トヨ)
2011/03/29 (Tue)
[6] 海神(ワダツミ)
波間を 揺れる
子守歌
寝惑ふ 魚
水底に 触れ
碧の碧さに
目が さめる
読み:寝惑ふ(ネマド) 水底(ミナソコ) 碧(アオ)
2011/03/29 (Tue)
[7] 良寒(ヤヤサム)
言寄す 夜の
透き影に
風と 言問ふ
御空は 高く
か細い 月の
咳が 震えて
2011/03/29 (Tue)
[8] 淡幽(タンユウ)
微睡む月の
柔らかな 朝
翠の小庭に
尋め来る風が
出で会ふ 度に
告ぐる 仕合はせ
※読み
微睡む(マドロ)
翠(ミドリ)
尋め(ト)
2011/03/29 (Tue)
[9] 水屑(ミクズ)
夜を見上げた
この空に
群青色した
雨が降る
た走る 御霊に
風は怯えて
読み:た走る(タバシル)
2011/03/30 (Wed)
[10] 遥々(ハロバロ)
常世に 契る
幼き 睦言
和まる 空に
水泡と 消えた
恋し そなたを
見果つ 時雨れて
読み方:睦言(ムツゴト)和まる(のど)水泡(ミナワ)
2011/03/30 (Wed)
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