詩人:琴音 | [投票][編集] |
浅い波が素足を冷やせば
感傷的な気持ちになって
不意に頬が湿りだす。
握った指輪 今日も手放せず
二度と逢えぬ貴女を想う。
青く 青く 僕を導き
深い所に沈めてくれないか
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憧れ君は人工遺伝子
言葉巧みに心をさらう
薄暗い個室で異様に光る箱
四十九日見つめては頬を染め
必死にキーを叩きます。
憧れ君は人工遺伝子
嗚呼 触れる事の出来ぬ恋
傷を教えてくれない君を
諦めるなんて無理なはなし
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ほら、また君は泣くのでしょう
赤いソレを見つめて微笑み
現実に引き戻されればまた喚く
離さない って 離れない って
僕は必ず抱きしめてあやす
あやしたいのに
実際は君の体をすり抜ける
ふと。
目の前の鏡 僕の姿は無く…
そう、君が泣き喚く理由。
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乱れた衣類が恥を晒し
知らない男が覆い被さる
もがいたら束縛された手足に
気づき血の気が引いた
神様 神様 これは夢ですか?
彼女の耳に届いたのは残酷そのもの
これからの人生狂いゆきなさいと
棚から落ちた花瓶は砕け
目をやれば猫が見下した
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はしって
はしって
はしって
息がきれる程
脚がもつれる程
事実が頭の中でごっちゃになって
もやもやが少し飛び出す
だから
はしって はしって はしって
すべてを曖昧な物へと
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汚れて落ちるのは私だけ
汚金と引き換えなんです
ベッドが軋みヤニ臭い唇
全身を伝い身震い虚しく
そこに愛など有りません
汚金で変われた我が身は
ただの玩具にしかなくて
おちて落ちて堕ちる
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手を、伸ばしました。
君に届く様に背伸びして
ずっと一緒と交差した小指
このまま離れないでいて
夢を目指す君が眩しくて
同じ背だけなのに何故か
あたしよりも高く感じる
どこにもいかないで
あたしを離さないでいて
手を、伸ばしました。
君がどこか遠くへいってしまいそうで
不安なんです
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わたしはおとがきこえません
わたしはおとがきこえません
わたしはおとがきこえません
わたしはおとがきこえません
可哀想ですか?
哀れですか?
わたしはおとがきこえません
だけど
あなた達に向けられた
同情の視線の方が辛いです
特別 は いりません
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交差点の真ん中で立ち止まり
車が混乱→衝突するのを眺める。
沢山の大人が大きく口を開いて
あたしに近付いては触れて
それでも真ん中からは動かない
途端に誰もがあたしを見つめ
大きく大きく口を開いた
何も聞こえないあたしは唯笑い
胸に手をやれば赤い液体をまとった
ああ。 あたしは…