詩人:あぃこ | [投票][編集] |
あの子はあなたが好き
あなたはあたしが好き
交わらない矢印
一直線に並ぶ
近くにいるからこそ感じる
それぞれの想い
気づきたくなかった
気づかないフリをしていた
応えることのできない想い
誤解からくる嫉妬
仲良しだった三人はどこへいってしまったの?
かみあわない歯車
いつからか狂ってしまった
苦しそうに笑わないで
そんな風に見つめないで
みんな無邪気に笑えたあの日に戻りたいよ
さよなら
さよなら
さよなら
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だだをこねて
人混みの苦手な君を
連れ出した
空をたたく音
屋台のにおい
かわるがわる照らし出される二人の顔
左手の指をからめて
右手にりんご飴
目を細めた君の隣
赤 緑 むらさき 黄色
移ろう光も静かに
夜に溶けて消えた
君に見せたかった
物語も終演間近
綺麗なものを見ると
貴方にも見せたくなって
おいしいものを食べると
貴方にも食べてもらいたくなって
でも何でだろう
二人だとなにもかも2倍になる
今このとき
あなたにとっても
あたしのように
瞳に映ったきらきらが2割り増し綺麗に映っていたならいいな。
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すれて ねじれて
ひりひりうずく
まるで痛んだ毛先のような
パサパサの心
本当は誰よりも冷えきっているくせに
人には暖かいイメージを持たれる
協調性があるとか
愛想がいいとか
本当は面倒くさいだけなんでしょう?
煩わしいだけなんだ
辛口の君の言葉は
いい当てられてすくむ僕のスカスカの心
うまいぐあいにど真ん中に当たって
内側から満たす
でこぼこ
突き放すような
包みこむような
暖かい君の手のひら
僕の涙一番に気づくのは
駆け付けて抱きしめてくれるのは
やっぱり辛口な君
優しい強い獣
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あなたが猫が好きだといったから
タレ目のあたしは頑張って覚えたのよ
ネコ瞳メイク
ラインをひいて
おすましおすまし
しゃなりと歩く
だけど
あなたは今
飼い始めたプードルに夢中
……もっと長く髪をのばさなくちゃ
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影うつす
みどりもゆる公園
少しの遠出も
きみとだったらこんなに嬉しい
はじめてきた場所にわくわくして
きみはどんどん進む
あたしはバスケットを持って君の少しうしろ
きらきらの瞳が愛しくて
ひかりの中見失ってしまいそうなあやうさ
好きだよ?
つい口にする
君はくるりとこちらを向くと
びっくりした顔をゆっくり変えて
意地悪そうに「知ってる」と笑った
手をつないで歩く
並木道 昼下がりの春風
すべてが愛しくて
輝いてみえる
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長すぎる前髪
それでちゃんと見えるの??
白い指がおでこに触れて
ひらけた僕の視界
まっすぐ射抜かれる瞳
ちゃんと見えるよ
長い睫毛も
ピンクのほっぺも
かわいいピアスも
好きだよと動くくちびるだって
僕は長い前髪の間から
ちゃんと確かに見えているのさ
君だけは
君のことだけは
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君が描く10年先の未来にも
笑ってるあたしがいるといいな
顔見合わせて
にこにこして
温かい料理をあなたのために作る
いただきます
ごちそうさま
ずっと一緒と誓いあって眠るの
おやすみ
おはよう
ずっと隣で
心も体も一番近くに寄り添えるように
夢見がちなあたしの夢
あなたと同じ名字になること
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お前だけや
こんなことで笑うん
俺のさむい話きいても誰もクスリともせえへんのに
笑いのツボおかしいんちゃうんか
お前だけや
こんなもんで喜ぶん
誕生日にやったちっさいちゃちいネックレス
いつまでも嬉しそうに得意気につけて俺の前回るから
ちょっと笑ってもたやん
お前だけや
こんなに泣き虫なん
ちょっと好きやゆうたらこれや
体中の水分なくなるぞてぐらい
よおほんな泣けるわな
ほんな顔俺以外に見せんなよ
キュンてくるやんか
そんな笑顔ふりまくなよ
悪い虫つくやんか
そんなん俺一人で十分じゃ
分かったか!
俺にはお前だけや
また泣くなよ
ほんなんしたらいややゆうても離したらんぞ
覚悟しとけよ
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あふれるそのなみだは
幸せのなみだですか?
つないだ手は
すっかり冷えてしまっていたこと
僕は
気付かないフリをした
ものわかりの悪い
鈍感な奴になって
君をこまらせた
ちゃんと分かっているよ
あふれるそのなみだは
さよならの涙
ほどけた二人の指
君が右手をあげて
ゆっくり去っていく後ろ姿
あなたの幸せを願いながら
夕日を写す白いシャツが
こちらにひるがえることも願ってた
あの日の君を忘れないよ
今 隣で微笑む人には
同じ涙は流させない
あの日そっと誓った
あふれるなみだはいつだって幸せなものだといい