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あぃこの部屋


[14] 紫陽花の季節
詩人:あぃこ [投票][得票][編集]

今から行くから

いつだって君は突然


前の日に言ってくれれば

部屋だって片づけるのに


メールかと思ったら

突然の君からの電話

表示見て焦ってとって
声裏返る アタシ

何もないよぅに 普通にしゃべる君 ズルイよ


好きなんだけど

突然の君の告白

照れてるのが伝わって
こっちまで赤くなっちゃう

小さく『アタシも…』

どこか行きたいね

そういって出かけた帰り

突然の夕立

二人で上着 傘がわりに

軒下まで駆けたね

雨宿りしてたら

だんだん体が冷えてきて

寒いねっていったら

突然抱きしめるから

その暖かさに驚いたんだ


いつだって突然すぎる程で、でもそんな所が好きで…

だけど


好きな人ができた

突然の君のさよなら

あの日から

アタシの時間はとまったまま――

2006/08/17 (Thu)

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