詩人:Ray | [投票][編集] |
『優しい人は 可哀相』
そう いつか
誰かが云っていた。
冷たい 春風が吹く
河辺を二人で歩いた
あの夜。
「寒い」と言った
あたしに
あなたは 何気なく
自分のコートを
掛けてくれた。
さりげない、
いかにも狙った優しさは
あたしは嫌いだと
前 云ったのに
それを知ってて
それでも
そうやって
優しくしてくれた
あなたに
勝手かもしれないけど
あたしは
不覚にも
感動してしまったの。
優しさは 難しいね。
時に 優しさのため
自分を偽ったり
犠牲にしたり
無理をしてしまうから。
優しい人は 可哀相。
でもね
あたしは
偽善や狙いなんかじゃない
あなたの
そんな優しさが
一番 大好きなの。
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知ってたよ
永遠 なんて
本当はこの世界には
無い事
果てしなく
限りなく
絶え間なく
そんな風に
続くモノなんて
何処にも
無い事
僕は 知ってたよ
でも
きっとある と信じる心
少しでも
永遠 に近づきたいと
願う心が
人には有るんだって事
僕は 知らなかったよ
君が
僕に 教えてくれた
信じても
願っても
儚く
散るのかもしれないけど
それでも
僕の目には
未来が映るから
信じていたい
切実に 願う
永遠 を
いつか
知りたいと
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この世に
もし
『好き』を計る事の出来る はかりが在ったなら
あたしは きっと
真っ先に
手に入れてしまう。
恐いとわかっていながら
あたしの『好き』と
あなたの『好き』とを
きっと
計ってしまうわ。
おなじ だなんて
絶対に無い。
きっと 一気に
あたしのほうの
『好き』が
急降下するのよね。
それを見て
あたしは それから
どんな風にして
あなたの事
好きでいるのかしら。
ただ 思うのは
この世に
そんな はかりが
無くてよかった って事。
あたし きっと
真っ先に
手に入れてしまうもの。
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寂しさに
負けないように。
切なさに
押し潰されないように。
痛みに
耐えられるように。
あたし ずっと
頑張ってた。
ずっと
我慢してた。
きっと
あなたが、
忙しさに
負けないように、
疲れに
押し潰されないように、
あたしの我儘に
耐えられるように、
そうしてたのと
同じように。
我儘で、
寂しがりやで、
意地っぱりなあたしは
これでも
精一杯、
頑張ってきたんだよ?
それでも
いつも 空回り。
いつも あなたを
困らせてばっかだったね。
あたしの愛は
いつも そう。
思いやりが
知らず知らずのうちに
相手の重荷になる。
ごめんね?
『支えになる』って事、
あたしには
やっぱり
向いてなかったみたい。
でもね。
それは全部、
愛する故の結果だった
って事、
あなたに、
分かって欲しかった・・。
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自信とか 願掛けとか
信頼とか 希望とか
そんなモノ
今のあたしには
無いけど
ただ
一分一秒でも 永く
あなたのそばに居られたら、と思う。
ただの
何でもない、
ありきたりで
ちっぽけな
そんな「時間」でも
あなたと一緒に過ごす
「時間」なら
あたしにとっては
一生物の価値が有るから。
一時間でも 5分でも
何よりも 誰よりも
あなたとの「時間」、
一番 大切にしたい。
これから
どれだけの「時間」が
あたしに許されるのか
わからないけど
あなたのそばに居られるのなら、
あたしは もうそれ以上
何も 望まないから。
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あなたは いつも
あたしの冷えきった手を
温めてくれる。
寒い って言えば
上着を貸してくれるし
いつも 優しく、
痛い位に
抱きしめてくれて
あなたの体温を
あたしに
分けてくれる。
けど
そんな時でも
あたしの心の中は
ずっと
冷えきったままで
身体の表面から
伝わるはずの体温は
浸透することは無くて
いつも
熱を欲しがってる。
ねぇ もっと
温めてよ。
もっと 言って
もっと 聴かせて
「安心」ていう言葉
もっと
あなたから
あたしに注いでよ。
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息をひそめながら
待ち構えている
『終わり』を前に
僕は 君に
何が言えるだろう。
既に決めた人が居るというのに
まるで
その気が無いかのように
また新たな『始まり』を求め
歩く僕は
こんなに君を好きでいるという事を隠しながら
感情を抑え
それでも やっぱり
君の側に居る。
『終わり』が見えてる
『始まり』だなんて
言いたくはないけど
僕らの『終わり』が
決して
ハッピーエンドでは無い事
君だって
気付いてるよね・・?
この 何とも言えない
生温い空気に
僕は
立ち向かう事が出来ない・・。
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僕の中には
光は あるのかな
ある って信じて
不安と恐怖でいっぱいだけど
それでも 信じて
今まで歩いてきたけど
やっぱり 時々
信じられなくなる時がある
どんな障害があろうとも
その心の中にある
「エネルギー」が強ければ
絶対に乗り越えられると聞いた
僕の中には あるのかな
どんな障害にも負けない
強い 「エネルギー」
それが分からない時点で
僕には
光はない気がする
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優しくして だなんて
誰も云ってないのに
君の驚く程の 優しさが
僕には 痛いよ。
優しくされれば
される程
僕は 逆に
何も言えなくなって
寂しさばかりが
心を支配する。
優しさが愛情に代わるのか
僕には分からないから
誰にでも優しい君だからこそ
僕は 一人
からっぽの心抱えて
小さく うずくまる。
優しさは嬉しいけど
それ以上に 痛いよ。
これ以上
僕の心を
傷付けないで・・。
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君に 出会って
君に 恋して
君を 愛して
切なくて 寂しくて
恋しくて 痛くて
会いたくて 苦しくて
これが 運命と
云うならば
なんて 哀しいだろう。
君が 欲しくて
君に 触れたくて
君の 一番で居たくて
そうして 自分の
欲深さと
醜さに 気付く僕。
愛情は 決して
純粋でない事を知る僕。
君に 溺れる僕。
それをただ見つめる君。
これが 運命と
云うならば
なんて 哀しいだろう。