詩人:Ray | [投票][編集] |
優しさが
自分を守るためにあるものなら
僕は
そんな優しさは要らない。
君を傷つけたくないから、
『優しさの嘘』を
僕は付く。
でも それは
本当は
ただ 僕自身を
綺麗に見せたいためだけの
『偽物の優しさ』なのかもしれない。
君に僕が優しくするのは
『君』を思いやる前に、
もしかしたら 僕は
『僕』を
思いやっているのかもしれない。
『優しいね』なんて
『心が広いんだね』だなんて
言わないでよ。
所詮 僕は
やっぱり自分が一番可愛い
偽りの僕。
君が好きだから
君に
ずっとそばにいて欲しいから
僕は いつも
優しさで
自分をcoverする。
綺麗で愛される着ぐるみを被った
醜い人間なんだ。
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僕のせいで
いつも泣いていた君が
今は いつも
遠くで
あんなに笑ってる。
楽しそうに
幸せそうに
毎日が輝いてるように
あんなに眩しい顔を見せて 笑ってる。
やっぱり 君には
笑顔が一番似合うなって
僕は思ったよ。
ずっと一緒にいたけれど
いつからか 君の笑顔を
僕は 忘れてた。
気付けば いつも
君は
その頬に涙を流して
僕の隣にいた。
ごめんよ。
今さらだけど
どうして 僕は
辛い思いばかり
させてしまっていたんだろう。
君を
幸せにしてあげたくて
楽しませてあげたくて
毎日を輝いたものに
してあげたくて
僕は
隣にいたはずなのに。
何もしてあげられなかった
こんな情けない僕を
許してだなんて
この期に及んで
言う気はないけど
ただ
幸せになって欲しい。
僕のこと
忘れたっていい。
最低な奴だったと
誰かに散々愚痴ってもいい。
僕のことは、
どうだっていい。
だから その代わり
絶対、
幸せになって欲しい。
ずっと そうやって
笑ってて欲しい。
偽善でも強がりでも
かっこつけでもないよ。
ただ 君の笑顔が
やっぱり僕は
一番大好きだったから。
涙はもう
僕のせいで全部枯れた
ってことにしときなよ。
君は ただ
そうやって笑っててくれればいいんだ。
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ぽたぽたと
心の中で水が滴る音がする。
それは 果たして
何なのか
傷から染み出る血なのか
綺麗に洗われた後の雫なのか
分からないけれど
僕の心の中は
今 その音しかしない位
静かなことは確かで
君の姿が
淡く霞んでいるのも
確かだった。
こんな静かな夜でも
どんなに耳を澄ましたって
君の声は
聞こえないから
頑張るとか
挑戦もなしに
僕は静かに
今夜も眠りにつく。
大人ぶってるんでも
悪あがきをやめたわけでもない。
ただ
こんな静かな夜くらいは
君のこと
考えずに
眠りにつきたいと思うだけ。
明日になれば
きっと 傷も癒えて
洗われた心も乾ききって
水が滴る音もしなくなるだろうから
そしたら また
君のこと
考える今日になる。
そしたら きっとまた
君の声は
聞こえるようになる。
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この世界は
なんだってこんなに
歪んでいるんだろう。
誰かが誰かを
見下して けなして
傷つけて 裏切って
涙ばかり覚えて
笑うことを忘れた人は
いったいどれ位
いるんだろう。
いつから こんな風に
なってしまった?
いや、そうじゃなくて、
僕が大人になったから
見えてきただけなのか?
もし そうなら
子供たちは
未来に 何を夢見て
今を生きたらいいんだ?
僕が 今
確かに生きる この世界。
いったい
何によって
救われるだろう。
この世界の
醜さに 歪みに
汚さに
僕らは
何を持って
挑めばいいんだろう。
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何をやってもダメなときってあるよね。
なんかもう
毎日ひたすらにツイてなくて、
あぁ もぅ またかよ!ってくらい、
ツイてなくて、
赤信号にやたら引っかかったり、
あと1円足りなかったり、
Suicaがちゃんと反応しなかったり、
チャリ盗まれたり、
めっちゃ頑張って
走って行ったのに
いきなり休講だったり、
あぁ なんかもぅ
ほんとにツイてなくて、
射手座の運勢は
今最強に悪いらしいよ
って、
でも夏には最高に良くなるから!って、
フォローなんだか何なんだか
友達が言ってくれたけど、
ほんと最近、
ツイてない。
・・でもね。
あなたから
メールがきた。
会う日の約束が出来た。
最近ツイてないけど、
それだけ
ちょっと
嬉しかったな☆
(・・でも、
このままの運気で会っても大丈夫なのかな(-_-;)(苦笑))
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どうしたら
あなたのお気に入りに
なれるかな。
最近のあたしは
そんなこと考えてばっかり。
オシャレが大好きなあなただから、
こーゆう服装はダメかなとか
こんな服装なら好きかな、とか。
鏡の前で 毎日
ひとりファッションショーをするあたし。
なんかバカみたいだけど
どうしたら
あなた好みの女の子になれるか
毎日A、
検討中なの。
久しぶりに雑誌を買ってきて、研究して、
街で、学校で、
オシャレさんをチェックして、
着こなしを見習ったりして。
そうやって、
最近のあたしの頭の中は
オシャレのことばっか。
そして それは、
もともとあなたのせいだから、
やっぱりあたし、
あなたに恋してるのかな?
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『彼女さんですか?』
二人で行った
あなたの行きつけの
古着屋の店員さん。
あなたの試着を見てた
あたしを指して言った。
そしたら あなたは
あたしが否定するより
ずっと先に
『違いますよっ!
何言ってんすか。そんなこと無いですよ(笑)』
って
言ったよね。
はははって
笑うあなたの前で
あたしは全然
笑えなかった。
確かに、彼女じゃないけど。
そんなこと無いけど。
でも なんか
そんな
『冗談やめてくださいよ』的に言わなくたって
いいじゃない。
泣きそうになったあたし。
あなたは 結局
良く似合ってた
そのTシャツを買って、
店員さんに手を振って
店を後にした。
何も喋れなくて
それほど ショックが
大きすぎて
何も言葉が
見つからなかった。
そしたら あなたが
ポツッと呟いた。
『彼女さんになってもらってから行くべきだったなぁ。(笑)』
『…えっ?!』
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あなたは 今
どんな気持ちで
この夜を過ごしているのかな
明日はあなたに会える日
どんな一日になるんだろう
どんな話をするんだろう
どれだけドキドキするんだろう
結局 着ていく服も
決められないまま、
あたしは
眠れない夜を過ごす
すっごく楽しい一日になればいいな
たくさん話が出来ればいいな
緊張しすぎないといいな・・・
あなたも 今
同じように
眠れない夜を過ごしてたらいいなぁ・・・
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ねぇ
その笑顔の奥で
何を考えてるの?
なんで そんな
思わせ振りなこと
平気で出来るの?
『じゃあ、これは誕生日のときにあげるよ♪』
って、
それって一体どういう意味なの?
あたしは人を信じられないの。
どんなに確信付けられたって、
そう簡単に
信頼なんて生まれない。
あなたが たとえ
どんなにその気持ちを素振りで表したって、
あたしには
届かないんだよ?
二人の状態や
甘い雰囲気なんか
わからない。
言葉にしてくんなきゃ、
わかんないよ・・。
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世の中には
考えて
『分かること』よりも
『分からないこと』のほうが
何十倍も多いんだなって
思った。
相手の気持ちなんてもちろん、
自分の気持ちすら
考えても
よく分からない。
『私は、こうこうこうで、こんな人間です。』
なんて
綺麗に説明出来る人、
きっといない。
明日がどうなるか、とか
あの人はどんな気持ちでいるんだろう、とか
どんなに深く考えたって
答えは分からない。
誰も知らない。
出口なんて無い。
そんな真実が
秩序なのか運命なのか
『分からないこと』は
いつだって
生きる人間の心を
苦しめる。
蝕まれて 彷徨う。
何故 僕らは考える?
何故 君と僕は関わる?
『分からない』。
相変わらず
難しい世の中だね、と
僕らは
ただ
苦笑した。