詩人:Ray | [投票][編集] |
ただ 君を好きで
ただ 君に居て欲しくて
ただ 君に
必要とされたかった
それだけじゃ
思いは報われないって事
僕は
知っていたのに
それでも また
今夜も 君を想う
どうか 君も
同じ事を考えていてくれたらと
あの頃は思ってた
だけど 今は
ただ 君が笑ってるなら
ただ 君が幸せなら
誰かを想う事で
その胸が満たされてるなら
それでいいって思える
ただ 君が
今日も生きているなら
ただ 君が
何処かで明日を迎えられるなら
僕は それでいい
ただ 僕は
君を愛してるから
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雨を降らせる
厚い雲の向こう側
それでも
星たちは今夜も
輝いている。
地上には届くはずもない光を
一晩だって
休むことなく。
星たちは
知っているんだろうか。
光は厚い雲に妨げられて
届いていないということを。
届かないと知っていてもなお、
懸命に
その光を放っているんだとしたら
僕も
そんな風になれたなら
良かったと思った。
君に
届くはずもない、
この思い。
届かないと知っても
ずっと
君を
好きでいれば
良かった。
雨を降らせる
厚い雲の向こう側、
それでも輝き続ける
星たちのように。
そうなれたなら、
今の僕にも
光はあったのかもしれないね。
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空が晴れ
何日か振りに
明るい月に会った。
僕が
黄金色に輝く月を見つめる窓の横に掛かった
時計の針の音は
今までもこんな風に
響いていたっけ、
と思う程に
カチ カチ カチ
と大きく鳴っていた。
思えば
後悔をしなかったことなんて
いつだって無かった。
周りに流されたり
タイムリミットに追われたりで
100%自信を持って
道を歩いてきたことなんて
今まで 無かった。
今は また
真っ白な道を目の前に
僕は ここにいる。
世界も変わらず
ここにあって、
今までと同じ時を刻み続ける。
眩しい位に
黄金色の光を注ぐ月を
見つめていたら
涙がこぼれた。
果てしなく
揺るぎなく、
時は 未来へと進む。
まだ見えない
僕の未来。
月の光を浴びて
少しでも
見えるようになれたら
いいと願った。
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願い事は
数えきれない程あった。
いくつ言葉を並べて
それを手に入れても
鏡に映るのは
汚れた自分で
願い事が心に浮かぶたび
その自分の醜さに
悲哀した。
『もしも たった一つ
願いが叶うなら?』
なんて質問に
僕はきっと答えられない。
『人間は結局
汚い生き物だから…』
なんて
そんな悟った風にして
醜い自分を
正当化したりする。
ねぇ 君は
この星空の下
何を願ったのかな。
望む事を知らなければ
鏡に映る自分も
少しは愛せたのかもしれないね。
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僕らには
愛を語るにはまだ早すぎるよね って
切なげに 笑った。
ただ 好きという気持ちが
果たしてそれが
『愛してる』ことに繋がるのか
僕らには分からなかったから。
愛は難しくて
生まれて20年もまだ
生きていないような
僕らにとっては
さほど遠くて
触れることも
許されないようなかんじさえあって
繋いだ手を ずっと
放さないでいたかった。
何の保証は無くとも
これからの時を
共に生きていきたいと
願った。
愛を知りたかった
愛に触れたかった
僕らに出来るなら
『愛してる』と
伝えたかった。
いつか分かる時が来るなら
君の隣で
繋いだ手の先で
愛と出会いたかった。
ただ愛に包まれていたい
愛という名の
その感情で
優しく誰かを包みたい。
そんな夢が
いつか叶ったらいいねと
笑った。
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かき消しても
消えない
左手の薬指の
日焼け跡
この夏は海に行って
そしたら
きっともっと
跡が付いちゃうねって
笑い合ってた
夏を目前に
紫外線は意外にも
強くて
夏本番となる時を
待たずに
指輪の跡は
くっきりと残る
ねぇ あたし
こんなにくっきり
跡が付いてたなんて
知らなかったよ?
夏を越えても
ずっと
ここには指輪があるんだって思ってた
かき消しても
消えない
指輪の日焼け跡
あたしの心の中にも
あなたへの想いが
未だここに
くっきりと残ってるよ
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どうしようもないくらい
誰かを好きになって
実っても
破れても
結ばれても
離れても
誰かを好きになる気持ちが
心を蝕んで
いくら涙流しても
報われなくて
傷付いてばっかりの
恋もある
だけど それでも
ひとはまた誰かを必ず
好きになるから
どんなに傷付いたって
その辛さを味わったって
やっぱり また
恋をしたいから
絶対忘れたくない
恋心
誰かを 胸張って
『好き』と言える
その心
人間は やっぱり
こんなにも
美しい生き物なんだ
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何でもない毎日を
ただひたすらに
過ごしてきた僕だけど
君に出会って
君が笑って
僕の目を見て話してくれて
君が僕を
選んでくれたから
あぁ、世の中
捨てたもんじゃないな
って
思えた
こんなに
有り難みを感じたのは
きっと初めてで
君が僕を
見てくれた
ただ それだけで
あぁ僕は
今日この日まで
生きてきて良かった
って
思えた
大げさかもしれないけど
ただ それだけで
僕は
明日も
きっと笑える
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まるで不器用な僕が
不慣れなギターを手に
何気なく口ずさんだ唄は
気付けば
『まだ君が好きだよ』と
異臭漂う様な
未練歌だった。
気の利かした
ぐっとくるような
詞も思い浮かばなくて
まったくガキくさい
だだをこねたような
そんな詞で
真夜中 月明かりの下
気付けば僕は
唄ってた。
届け
届け
届け
届け
と
まさか届くはずもないことをわかっていながら
そう自己主張し続ける
僕は
まるでいつかの時代の
フランスの独裁者みたいだなぁ と
一人笑った。
『この想い
いつか 君に届け
せめて
この声枯れるまで』
だなんて
そんな言葉は口に出来なくて
届け なんて
そんな図々しいこと
僕には言えなくて
告白とか挑戦とか
そんなんじゃなくて
ただ
まだ君が好きだよ
という事実。
せめて ずっと
こうして一人
唄い続けさせてほしい。
この想い
いつか
僕の心から
消え去るまで。
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あなたの言葉に
無意識にすぐ
顔が赤くなる
なんてガキっぽい
大人しく
平常心を装うことも
出来なくて
ただ 照れ臭くて
両手で顔を覆い隠して
笑う
初めて恋をした
少女漫画のようなあたし
真夏の陽射しが
余計にあたしを
熱くする
心までもが
もうすでに
火傷寸前
なんて恥ずかしい
また
恋が始まった