詩人:Ray | [投票][編集] |
そりゃ壮大なオーケストラだったなら
君に大げさねと言わせられるくらいに
目一杯
愛を伝えられるだろう
だけど
この僕の煮え切らない気持ちを
たった一つのハーモニカでも伝えられるってこと
僕は知ってるから
どんな綺麗な音色にならなくとも
精一杯
愛を込めて奏でることは出来る
バイオリンも ピアノも
サックスだって
弾くことは出来ないけど
そんな必要はない
ただ
君に伝えたい思いが
ここに在ることは確かだから
君がもし 望むなら
いつだって僕は
奏でようと思うよ
壮大さとは程遠い
だけど
伝えられる自信はあるから
たとえ叶わなくとも
聴いてほしい
たった一つ
君だけに贈る
愛の音
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一瞬と一秒だったら
どっちのほうが短いのかななんて
考えたりしてるんだ。
君が笑った
その瞬間から
僕は君だけに包まれた。
この世のどんな絶景も
君の笑顔には勝てないと思った。
一秒でも長く
君と一緒にいたい。
一瞬でも早く
君に会いたい。
どちらのほうが僕の中で
君への強い思いに
変換されるだろう
何でもない日の
何でもない星空を見てると
ふとそんなことを
考えさせられる
いつから僕は
こんな確かな答えのない問答を
繰り返すようになってしまった…?
輝く星たちの放つ光が
真っ白で純粋なものに
見えない僕が願うのは
君に会えることの奇跡。
君の隣で歩む未来。
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どうしたら
恵まれるだろう
どうしたら
報われるだろう
どうしたら
笑えるだろう
どうしたら
泣けるだろう
そんな確かな答えのない問答を
僕はずっと繰り返してる。
表情や態度
雰囲気や空気
そんなのは一切関係なくて
ただ重要なのは
僕のこの口から
『好き』の2文字が
出てくるのかという問題。
どうしたら
君に会える?
どうしたら
君に全部伝わる?
考えても分からないことだからこそ、
余計に苦しくなる現実。
あぁ どうしたら
僕は幸福になれるのだろう。
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欲望にまみれた手が
報われるわけないことを
僕は知ってるんだ。
僕の目は
これはただの飾り物で
何の役にも立たない。
世界がただただ白く映る。
真っ白な中に
僕はぽつんと当たり前のように立っていて
僕の今 目の前にある
世間も
社会状況も
知見も
手を繋いでいた
あの娘でさえも
僕の目には映らない。
見えないんじゃなくて
『存在』が無いんだ。
僕を取り巻く
“果てしなく白い”世界。
そうだね
今僕が欲する物といえば
透明という色。
この“白”が透明で塗り替えられさえすれば、
僕の視野は
生き返るはずなんだ。
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二人が一緒になったら
そこから ずっと
未来は確立されたものになるんだって
根拠も無く思ってた。
だけど
本当は違くて
どんなに一緒になっても
どんなに強い絆で結ばれても
それはただの一連の流れ
ただのあたしの空想で
未来が確立されることなんて
どこにも無いのに
ただ 曖昧な
二人の関係に
ちくちくと心が傷む
どうせなら断ち切りたい
あたしたち二人の未来なんて
お世辞にも『ある』だなんて言えない
ねぇ あなたは
どう思うの?
二人の間には
まるで
目には見えない極薄の壁があるように思える
あたしたちは
一緒にはなれない
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聴けばかならず
君を思い出す
僕らの歌。
いつだって
一緒に聴いてた
『全然上手くないけど』って そう言って
君が奏でるギターの音色に乗せて
いつも
一緒に歌ってた
ずっと聴いてなかったから
思い出すこともなかった
君のこと。
忘れてたわけじゃないんだ
ただ
宝箱は
ずっと僕の心の奥深くにあった。
〜君さえいれば
何も恐くない
君さえいれば
何も欲しくない〜
ずっと ずっと
笑顔で歌ってた
君にも聴いてほしいから
『僕の心の中には
今でもずっと
君がちゃんといるよ』
届いてほしいから
だから ずっと聴いてる。
君の声 君の音色
君の歌 君の笑顔
僕の頭の中で
僕らは再会する。
ずっと ずっと
忘れないよ。
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嫌なことが続いても
ふとしたところで
『良いこと』がある。
ねぇ
そんな偶然の循環を知ると
やっぱり
まだまだ生きていてやろうかなって
思えるんだ。
今の僕の手には
何もないけど
いつか 何かを得られる『希望』が
この手の中には
少なからずあるんだってこと
僕は気付いてしまったから
ほんの少しでも
チャンスがあるなら
ひたすらに頑張って
この手に何かを掴みたいと思った。
僕には生きれる資格がある。
じゃなきゃ あのとき
殺されてたはずだから。
もし神様がいるなら
僕にまだ生きれる価値を与えてくれた。
死んではない。
僕は今
確かに生きてるんだから
そう思えば
何だって出来る気がする。
後悔だけは
もう二度としないって
決めたんだ。
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ねぇ 君の手は
いったいそれは
何色で染められているの?
僕の手は 青色。
寒くなってきて
冷え性故に
体温は低くて
いつだって寂しくて
冷たい。
あいつの隣で
幸せそうに笑う君の手は
まさか寂しいはずもなくて
きっと
温かくて
優しい色をしているんだろう。
この僕の手の青色が
もし君の色で
変われるなら
それはそれでいいと
勝手に思っていたんだけど
君の手が繋がる先は
僕じゃなかった。
純粋な青が
このうえなく 憎い。
君の色 体温を知る
あいつが憎い。
いつか
僕のこの手の色が
青色じゃなくなるときがくるなら
新しい色は
君の色がいい。
何色でもいいよ。
僕しか知らない
僕にしか見えない、
君色。
そうして、『それ』で、
この手に願う
心温まるほどの
優しいぬくもりを
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いつからか
哀しい夢を見るようになった。
そこは 温かいばしょ
あたしは
とても幸福を感じていて
笑いながら
誰かの胸に飛び込む。
そのひとは優しく
でも強く
あたしを抱きしめてくれて
あたしは
大きな幸福に包まれる
音は何も聞こえない
けど
涙が出るほどに
そのひとが愛しくて
まるで あたしの脳内で
やわらかく優しいメロディーが
壮大に流れているようで
こんな幸福が
こんな温かいばしょが
まだこの世界にあったんだと
あたしはとても嬉しくなる。
そのひとの胸は
温かくて 安らぎを与えてくれて
そのひとの腕は
大きくて 優しい。
あぁ ほんとうに
大好きだよ って
言おうとして
顔を上げると
そこで いつも
目が覚める。
音の無い世界に
音を作れば
そこで その世界は
壊れる。
目が覚めたあたしの中には
ただ 愛しさと切なさが残るだけ
なんて優しい
なんて幸福な夢
だけど
夢だからこそ
哀しい夢。
だけどやっぱり
今夜も
あなたに逢いたい。
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口笛を吹いた
小さい頃は
上手く吹くことが出来なかった口笛
僕は いつの間に
吹けるようになったんだろう
無心で奏でた
その音色は
確か
君が大好きだった曲
冬の入り口
秋の空は もう遠い
口笛は
いったいどこまで
響き渡っているんだろうか