詩人:Ray | [投票][編集] |
未だ花を付けない桜の木の下
『寒いだろ』って
そう言って
あなたがあたしに羽織らせ、貸した上着。
嬉しくて
あなたの優しさと愛情が
いっぺんにたくさん
伝わってきた。
あなたの上着を着て
自転車をこいだ帰り道
あたしは大塚愛の詩を
口ずさみながら、
下り坂道を走り抜けた。
たくさんの人たちの間を追い越して
冷たい春風に気付かない程
とても温かかったよ。
自分と 相手の
気持ちを信じる事、
実際 すごく
難しいと思うんだけど
あたしは
なんだかんだ言って
やっぱり
信じていたいから。
あなたの上着から伝わる
温もりと優しさと愛情を
大切に 受け取るよ。
あたしは、あなたが好き。
あなたも、あたしを好き。
家に着いて
上着をハンガーに掛けて、
またあたしはちょっと
微笑んだ。
「これでまた会う約束が出来たね♪」