詩人:Ray | [投票][編集] |
『彼女さんですか?』
二人で行った
あなたの行きつけの
古着屋の店員さん。
あなたの試着を見てた
あたしを指して言った。
そしたら あなたは
あたしが否定するより
ずっと先に
『違いますよっ!
何言ってんすか。そんなこと無いですよ(笑)』
って
言ったよね。
はははって
笑うあなたの前で
あたしは全然
笑えなかった。
確かに、彼女じゃないけど。
そんなこと無いけど。
でも なんか
そんな
『冗談やめてくださいよ』的に言わなくたって
いいじゃない。
泣きそうになったあたし。
あなたは 結局
良く似合ってた
そのTシャツを買って、
店員さんに手を振って
店を後にした。
何も喋れなくて
それほど ショックが
大きすぎて
何も言葉が
見つからなかった。
そしたら あなたが
ポツッと呟いた。
『彼女さんになってもらってから行くべきだったなぁ。(笑)』
『…えっ?!』