欲望にまみれた手が
報われるわけないことを
僕は知ってるんだ。
僕の目は
これはただの飾り物で
何の役にも立たない。
世界がただただ白く映る。
真っ白な中に
僕はぽつんと当たり前のように立っていて
僕の今 目の前にある
世間も
社会状況も
知見も
手を繋いでいた
あの娘でさえも
僕の目には映らない。
見えないんじゃなくて
『存在』が無いんだ。
僕を取り巻く
“果てしなく白い”世界。
そうだね
今僕が欲する物といえば
透明という色。
この“白”が透明で塗り替えられさえすれば、
僕の視野は
生き返るはずなんだ。
2005/09/25 (Sun)