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Rayの部屋


[403] -defeat.
詩人:Ray [投票][編集]

『それは我慢なの?
それとも…』


夜だけが救いだった。


僕は
独りぼっちを誰より一番嫌うくせに

静寂と冷たく平らな空気を持つ夜を好んだ。


人を温かく包み込む空気に憧れて
それを望んでいるのは確かだ

けど
その空気が怖くて仕方がない。


夜よりも敏感で弱くて

小さなキッカケで

パリンッと
壊れてしまいそうで


僕には不向きだと
分かってしまった。



時を重ねれば重ねる程
強くなるはずの心は

日に日にガラスを掻き集め
やがて引き伸ばし
実に希薄なモノと成った。


『…それは…』

言うなと 思った。


救われるだろう詞は知り得ないけど
壊されるだろう詞は、
知ってるんだ。

2006/01/20 (Fri)

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