詩人:Ray | [投票][編集] |
ずっとぼやけてた視界を拭った。
心の中にも 瞳があるなら
あたしのそれは
たぶん ずっと
視力が悪かったの。
どうしても
強がって 嫌がって
あなたを見ないようにした。
どうしても
恐くて 怯えて
あなたのそばでは
目をつむってた。
だって
あなたを見ると
こんなにも
あたしの心は泣きそうになるの。
あなたのそばで
しっかりと目を見開けば
こんなにも
あたしの心は何かを叫ぶの。
それを 知ってた
あたしはそれでも
何もしなかった。
自分に嘘をつくのはやめようって思ったとき
はじめて
あたしは
心の中の瞳を綺麗にした。
そしたらね
やっぱりそこには
あなたが映ってて
いつだって
あなたを映し出していて
そのなかに
やっと笑えたようなあたしが居たの。
ねぇ そんなふうにして
あたしはきっとこれからも
あなたをすきでいるんだと思うの。
あたしの瞳に映るあなた
いつだって
その姿が
『あたしの好きな人』に
解釈されますように。
もう届かなくても
二度と
触れることはなくても
あなたのそばで
ずっと
自分の気持ちに正直でいたい。
目をこらして
ときに泣いても
ただ
あなたを見てるよ。
もう この瞳が
汚れることがないように。