詩人:Ray | [投票][編集] |
二人 出会えた奇跡を
乾杯し合える
そんな夜に 出合えたら
どんなに素敵かな。
空回りして
先走って
自滅して
いつも そんなんで
結局は 手は繋がれなくて。
涙はいつも 一人分。
誰を 想っても
誰に すがっても。
涙は 一人分だからこそ
多く感じるの。
濡れる枕は
ただ冷たくなって
余計に涙の重さを感じるの。
もし 涙を流すそのときに
そこに 手があったなら
体温と 優しさで
涙は 温かさに変わるよね。
そしたら きっと
その涙も 軽くなるの。
綺麗になるの。
愛のある手で
拭われた 涙は
そこではじめて
二人分になるの。
流した涙の分だけ
身体を愛で潤して
出会えた奇跡を喜び合えたなら
二人にとって
それ以上に
幸福な夜は 他にないの。
乾杯の言葉は いつだって
『ありがとう』。
そんな素敵な二人が
今夜
この世界にいることに
『おめでとう』。