ホーム > 詩人の部屋 > Rayの部屋 > 温

Rayの部屋


[82] 
詩人:Ray [投票][編集]

あたしを好きだと
あなたは言った


こんなあたしを好きだとあなたは言った



温もりが欲しかった

穴の空いた心はやっぱり寂しかった

あの人に振り向いてもらえないのが悔しかった

誰かと一緒に居たかった


あたしは人の子

愚かで醜い人間の子



愛されたいと願ってしまった


愛が欲しかった

あたしがあの人を愛するよぅに 真っすぐに
誰かに愛して欲しかった



『愛してくれるの?』
とあたしは言った



ずっとずっと
欲しかった
誰かの温もり



だけどね

それは所詮『誰かの』だから


そんなのダメだって
わかってた


それでも欲しかった
『誰かの温もり』



あなたはただ一言
『うん』って言った・・・





2004/10/20 (Wed)

前頁] [Rayの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -