人生も

長く生き続けると

同年代の友が

一人

また一人と

あっちに行ってしまう

マラソンも

折り返しを過ぎた頃が

一番急な坂だったりする

もし

君が

僕よりも長く

人生マラソンを

走ることがあるのなら

僕のゴールを

待っててくれませんか？

僕の

終わりに

たった一人

たった一人の

あなたが居れば

ゴールがとても

怖くないんだ

だから

僕の

終わりに居てください

ずっと

近くで

君はダイヤのジャックか

僕の額に隠された

このカードは

きっと君のジャックに勝てる

絶対に負けない

レイズだ

もっと張るぞ

君のカードは強いかもしれないが

僕の強さは君以上だ

もっと張る

自信の現れだ

さぁ

さらに張れ

みんながこっちに向かって笑う

君も笑いながら張る

『張っていいの？』って

笑い声が聞こえる度に

弱気になる

さっきまでの強気は

何処へいったんだ

僕は愚かな

スペードのエースかも

もし

僕の住む国や色んな国が

インディアンポーカーをしたら

あの強大国は

きっと今さっきまでの強気な

僕のように

レイズをして

外交競争を勝ち抜くんだね

今　笑われ者の

僕のように

富士の裾野に広がる

青木が原という

森の世界

樹海

神秘的な姿に

人を諦めた

人は魅せられるのだろうか

あの人は周りに心許せる人が

居なかったのかな

あの人は夢を

見終えたのだろうか

一人一人の

心の繋がりが

もっと強い

首吊り紐よりも

さらに強い

命綱に

ならなくてはね

君にも繋ごう

命綱をね

君の持つそのラッパ

そうそう

そのテナーサックスというのか

掻き鳴らせ

思想のリズムは64bpm

スウィングジャズのリズムさ

掻き鳴らせ

青春のリズムはフリースタイル

君の演奏を

君の全てを

生命響く会場に

掻き鳴らせ

帰巣本能亡くしたヒナが

辿り着いたは歓楽街

大阪梅田北新地

東京新宿歌舞伎町

今日の男

明日の男

餌の為に羽を一枚

ササゲマス

一夜の陥落街に

人世の歓楽街に

体が熱を伝え

肌に付く水滴は

熱に呼応する

貴方に見せる顔は

いつも

冷めた様に見える様に

知らないうちに

この熱が伝達すれば

どれだけ楽なのだろう

貴方を求めて

止まない日々の

身悶えが

私を

疼かせる

あぁ〜…っ…

６月の雨の中

掛けた電話

繋がらなくて

あなたの声が

聞きたかった

旅立つ日も告げずに

出ていったね

半年が経ち

あなたの事は

思い出となり

温もりとなり

曇り空を見上げて

一人たそがれ

そこの

そこの

そこの

そこ

なにがあった？

きっとみんなが忘れた

なぜ生きているのか

そこにある

記憶が

みんなのはじまり

あなたの番号は

３７４５

あなたの番号は

２６２４

いつか僕たちの名前は

番号になるかもしれない

とても

無機質な製造番号

あなたの製造年月日は

消費期限も付くのかな

名前の無い者は

名前を欲しがった

名前の嫌いな者は

名前を変えたかった

名前に敗れた者は

名前を捨てたかった

名前は体を現すそうだが

この世に生を受ける者

まずは名前を手にする

野生の動物

くま・とら・ぞう・ライオン

うさぎ・しか・きつね・バッファロー

みんなもパパ・ママから

名前をもらうのかな？

人の前に現れるから

名前があるのかな?

僕の名前は　　　　だ