詩人:げんどう@そうぞうか | [投票][編集] |
眩い陽射し
そよそよと
流れる小川に
花びらの舟が
はらはらと
漂う
まるで兄弟のような
アリが
仲睦まじく
紅の舟に
身を委ねている
ああ
餌を探しに行くのだな
遠くまで
遠くまで・・・
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ある老人が
古ぼけたタイプライターを
倉庫から取り出して
手紙を書き始めた
手は震えながらも
タイプライターから打たれる一字一字には
老人の思いが詰まっている
誰に出すのか分からないけど
その一字一字に
深い愛情が感じられる
誰に届くのか分からないけど
思いのままに届いて欲しい
詩人:げんどう@そうぞうか | [投票][編集] |
世界に心の地図描き
全て抱えて歩き出す
涙の海を奥深く
羽を繕い空を飛び
恨みの雷瞬いて
弱者の梢で休息を
嘆きの山を乗り越えて
覗いた世界は幾許か
まだまだ世界は三千里
三千世界と曼樹沙華
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人は羨む
あいつ良いなぁ
あいつ良いなぁ
なんであいつだけ
なんであいつだけなんだ
なんで…なんで…なんで…
そして裏病む
心が病む
外見を表とすると
裏病む
裏病みの
処置法は
簡単
私もあいつの様になりたい
そして其処に向うために
自分は何をするべきか
こんな事を考える限り
裏病みはない
羨みはない
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生きると言う事はどういう事だろうか
生まれて今までその答え見つからず歩いて
疲れて休んだらまた歩いて
それが本当に生きるということなんだろうか
自分の中に聞いてみる
あなたはなぜ生まれてきたの
貴方はどう生きたいの
生きたいの?
沈黙が続く
頭には薄らかな答え
それが答えなのかわからないけど
それを頼りに歩こう
「君はなぜ生き続けるのかと僕に聞いたね。」
「僕の言える言葉はただ一つ」
「君が心に付けた重石を取るために」
「君は生きているんだよ」
「君は其の為に」
「其の為だけに」
「何度も生まれては消える」
「何度も…何度も…」
「君はその重石を取りなさい」
「それだけが君に課した事だ」
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言葉と文字と気持ち
いつも目にして耳にして感じる
全てが正比例なら
僕らは幸せだろうな
裏切り・詐欺などなど
僕らの言葉・文字・気持ちが
正比例ではないことを表している
好きだって簡単に言っても
本当かどうかなんて
結婚してもわからない
嫌いだって簡単に言っても
本当かどうかわからない
遠く離れてもわからない
言葉・文字・気持ち
一つ一つが大事
分かり合えるということは
その一つ一つが
うまく繋がったってことだろう
そのときこそ
正比例でありたい
そして正比例の世界は
なんと素晴らしい事か
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君が好き
この世が明日なくなるとしても
その日は君と迎えたいと
心から思えるほど
君が好き
もう何もいうことはない
君と生きることが
僕の生きることだ
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止まらず
過ぎて行く
僕らは止まって欲しいと願おうと
時に声は届かずに
過ぎて行く
時を止める魔法の言葉があるのなら
どんな言葉だろうか
「テメトヲキト」
「イナクタミヲシ」
こんな言葉で止まるだろうか
「ムイタザプットス」
時は止まったかい?