詩人:きりん | [投票][編集] |
ずいぶんと遠くまで来たものだ
ここに来るのは案外簡単だった
特別痛い思いもしたわけでは無い
誰かに忌み嫌われる様な手段を使ったわけでもない
今もこうして悠々と寝転んで居られる
もうすぐそれも出来なくなるだろうか?
今更元の場所に戻れはしない、戻りたくとも戻れない
『ここがお前の終着点だよ』
誰かが囁いた…
部屋のカーテンの下から漏れる西日だった
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僕の体を
通り過ぎて行った白い鉄の塊
紅く光るテールランプが
うさぎの眼に見えて
僕を睨み付ける
かすれていく 僕の眼前の風景を 白い塊を
僕の瞳は追い続ける
アイツガオレヲコロシタ
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体温の低下に伴い
無性に欲しくなるニコチン
フワフワと舞い上がる紫煙の行く先など
誰が知る得る事であろうか
若い体を蝕む
先のない その行為は
なんと愚かで寂しい事だろう
マイセン…
ただただ服毒中
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大人は上で
子供は下
大学生はナナメだと思っていた
社会に出て
苦汁を舐めたつもりの顔したやつらが嫌いだった
ボクはナナメの位置に行けなくて
大人にもなれなくて
アパートの一室の裸電球の下で
明日の境界線を越える
明日は無い
明日は来る
明日は去る
明日は来ない
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怖かった
ビクビクしてたんだ
ボクの気持ちがバレないかって…
その笑顔が
今の友達のままでしか見れないなら
本当の気持ちなんて伝わらない方が良いんじゃないかって
ホッペつねりあったり指相撲したり
同じ雑誌のぞき込み合ったり…
大好きなあなたと大好きな事ができなくなるんじゃないかって
答えが出ない
言葉にできない
できればこのまま世界が終わって欲しい
たとえボクの本当の気持ちが伝わらなくても
大好きな時間は止まったままになるから_