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たくあんの部屋


[1] 旅人
詩人:たくあん [投票][得票][編集]


子供達は
生まれてきた意味を探す旅に出た

少しずつ
狭い歩幅で歩きだした

仲間の一人は意味を見つける事ができず
旅をやめた

一人はようやく見つけたそれを大事に抱え、去っていった

そうやって少しずつ仲間は減っていった

残された中に一人
劣等感を感じ、下ばかりみて歩く青年

ひたすら歩いた
長い道を







気付けば
白髪の老人が一人、前よりももっと狭い歩幅で下を見て歩いている

とうとう座りこんだ旅人は意味を見つける事ができなかった

目を閉じて意識が失くなる一秒前に浮かんだあの子の顔


名前を呼んだ旅人はついに意味を見つけた

2008/12/09 (Tue)

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