詩人:めい | [投票][編集] |
昔の誰かが創った
境界線
僕はこっちで
君はあっち
ただそれだけの違い
目の色
肌の色
人種だって同じ
それなのに
僕は差別され
見下されて生きている
君は裕福で
僕たちをゴミの様に
扱って生きている
君と僕
いったい何が
違うというんだ
境界線が
いったい僕らの
何を分かるというんだ
ただ僕らを
区別する線に
どんな意味があるんだ
境界線が争いを生み
悲しみを生み出す
こんな世界を
誰が望むんだ
境界線に縛られた
こんな世界なんて
僕がブチ壊してやる
僕が望むのは
何者にも区別されない
ただ平凡な日々
ただただ平凡で
穏やかな日々
ただそれだけ
詩人:めい | [投票][編集] |
人生は
幸 と 不幸との
シーソーゲーム
どちらに傾くかは分からない
明日は幸せかもしれない
不幸せかもしれない
今はどうなるか分からない
分からないからこそ
人生は楽しいんだ
幸が来ても
不幸が来ても
楽しんでやればいいんだ
一度だけの時間を
限りある時の中で
詩人:めい | [投票][編集] |
権力が人々を
支配して
支配が人々に
憎悪を生み
憎悪が人々に
暴力を与え
暴力を権力が
押さえ付ける
繰り返される悪夢
世界の仕組み
終わりなんて
あるのだろうか
詩人:めい | [投票][編集] |
いつからだろう
つくり笑いが
上手くなったのは
いつからだろう
本当の笑い方を
忘れてしまったのは
辛くても
苦しくても
悲しくても
つくり笑いを
するようになったのは
いつからだろう
もう思い出せない
ずっとつくり笑いを
してきた気がする
つくり笑いは
涙と同じ
助けを求めるサイン
誰かこのサインに
気付いてくれるかな
気付いてほしい
笑顔の涙を
詩人:めい | [投票][編集] |
ミカンには
ミカンの味があり
リンゴには
リンゴの味がある
ミカンには
ミカンの美点があり
リンゴには
リンゴの美点がある
比べる必要なんてない
どちらも違った
利点があるんだから
人間も同じ
僕には
僕の考えがあり
君には
君の考えがある
僕には
僕の顔があり
君には
君の顔がある
比べる必要なんて
ないんだよ
違って当たり前
僕は君じゃない
君は僕じゃないんだから
詩人:めい | [投票][編集] |
今日は雨
明日も雨
明後日も雨かもしれない
だけど、雨ばかりは続かないよね
幸福も同じ
今日は不幸だった
明日も不幸かもしれない明後日も不幸かもしれない
だけど、不幸ばかりは続かない
今、不幸が続いているのは
幸福が順番待ちしてるんだ
だから、不幸が続いているからって嘆いたらダメ
幸福はもうすぐ傍まで来てるんだから
詩人:めい | [投票][編集] |
子供の頃は希望に満ちていた
太陽に向かって手をのばせば
太陽を掴める気がしてた
夢に向かって手をのばせば
夢を掴める気がしてた
だけど今は違う
太陽に夢に手をのばしても
何も掴める気がしない
手から零れ落ちてしまう希望
子供の頃は何でも掴める気がしてた
大人になって何も掴める気がしない
多くの知識と引き換えに絶望が増えていく
だから僕は手から零れ落ちた希望を
ゆっくり丁寧に掬ってあげるんだ
もう二度と零れ落ちないように
太陽を夢を掴むために
もう一度希望を掴むんだ
詩人:めい | [投票][編集] |
籠の中の鳥は何を願うんだろう
果てしなく青い空に
自由に飛べるはずの翼
翼を縛っている籠
飛べない鳥
青い空に 自由な空に羽ばたきたい
きっと戻ってくるから
誰か扉を開けて
翼を自由にして下さい
これ以上何も望まないから
扉が開き解放された鳥
青い空に飛び立てる翼
自由になった鳥
飛びかたを忘れた翼
飛べない鳥
青い空に 自由な空に羽ばたきたい
きっと戻ってくるから
誰か飛びかたを教えて下さい
青い空に飛び立つために
自由になれたはずの鳥
飛ぶことのできない翼
飛べない鳥
翼を縛っていた籠は
本当は何も縛ってなくて翼を縛っていたのは
弱い心だったんだ
強くなろう
自由な空に羽ばたくために