まだら模様のそら

そのうち泣き出しそうだ

僕らは時間が止まったかのように立ち尽くす

痛みを越えて

苦しみを越えて

何か見いだすはずだった

人間はすべて理解することはできない

未だに理解が出来ないんだ

だから僕らは立ち尽くす


理不尽に奪われていった僕らの何かを

無情に過ぎゆく時間を

揺るがない僕らの意志を

すべて投げ出して

すべて忘れて

今はただ立ち尽くす

すべて忘れたが

今はまだ未来を見据えている

美しいと思えた

それだけあればいいや

なま暖かい風と共に去って行ったね夏の匂い

あの木の辺りから遠く眺めて
思いを馳せた八月は

もうすぐ遠くへ行ってしまいます。

季節外れの風鈴が遠く聞こえます。

もう見えない陽炎が頭をよぎります。

なま暖かい風と共に去っていったね 忘れない

また毎日が飽きずに過ぎていくけど

また季節が変わり僕も少し背が伸びるけど

忘れません。夏の匂い

何も言わない

ただ静かに舞う

疲れを知らず

焦りを知らず

時間を忘れて

暗闇に舞う

25時の出会いをそっと

静かに見てる

肌を刺す寒さを少し

確実に過ぎゆく時間を少し

忘れていた

こんな事があった

それもすぐに忘れてしまうのか

ただほんの気まぐれで

忘れたくない。と

25時の出会いをそっと

胸に刻んだ

あなたに憧れて

ゴミを捨てるのをやめました。

どうしたいのか



目的とか



望みとか



過程とか



自分とか



何もないけど



生まれてきてよかったと思えたなら



それが偽りなく心の底から思えたなら



それは目的であり


望みであり


過程であり



それはあなただから




僕はあなたが生まれてきてよかったと



心の底から思うことが出来ます

土砂降りの夜
垂れた尻尾を揺らし
路の片隅を歩く
独り、負け犬

帰路につく車
鋭いライトが無情にも
すべて照らしてしまう
暗闇、負け犬

冷えきる世界
滲み入る冷気に
身体震わす
零度、負け犬


一瞬の悲しみの後に
幾千幾万の雨粒が
擦り切れた身体を貫く


『まだ分からない』

『あと少しだけの辛抱』


そういうものすべてに
もう疲れてしまった

はやく、すぐにここから
消えてなくなってしまいたい


『生まれてから今まで、孤独だった。』

違和感不調和異質感じてた
違う異なる自分だけ違う


僕に、僕には



帰るトコロはありますか？


生きるカチがありますか？




何かに出会い
そんな事で何か変わるのですか

同情？好奇心？
そんな物で誰か救えるのですか


ただ、優しさを覚えている
存在を認めて貰えた気がした


日の光は眩しかった
僕を何もかも照らしたけど
暖かかくて気持ちよくて


僕の周りにも
数多くの孤独を見つけた



『だけどまだ分からない』

『少し、あと少しだけ』





生きてみたい。


僕には



帰る場所は在りますか？



生きる価値が、有りますか？

気付かずに息して

難しい顔をした


息をするように簡単に生きることが出来たらいいのに


まばたきするように簡単に生きることが出来たらいいのに


何も考えずに生きることが出来たらいいのに


嫌いだ。みんな嫌いだ。

ニコニコ笑う


いなくなってしまえばいい

ニコニコ笑う


世界中生きてる者みな


怒り、悲しみを噛み殺して

ニコニコ笑う



生きているのか？


わからない


死んでいるのか？


わからない



ただ




息 している

画面の中でニュースキャスターが事件を伝えている

画面の中で中学生が殺人事件を起こしたらしい

画面の中ではうじゃうじゃと人がうごめいていた

昨日の朝方

僕は家で寝ていた

地球の反対側では、子供達が眠りについていた

その人は死んでいた

中学生は人を殺した

どこかで、誰か苦しんだ

どこかで、誰か喜んだ

今日もいつも通りに

淡々と地球が回る

画面の中で誰かが笑った

誰かが死んだ

たまに

夜遅く聞こえる

夜の声


呼んでる

僕を呼んでる

夜の声


微かに

力強く

僕を呼ぶよ


温かい布団から

外の寒さへ

飛んで行くよ


呼ぶよ

呼ぶよ

夜の声



目を開けたら

天井と

朝の匂い