ホーム > 詩人の部屋 > underdogの部屋 > 新着順表示

underdogの部屋  〜 新着順表示 〜


[24] 街の明かり
詩人:underdog [投票][編集]

バスは走る

濡れた窓ガラスを

指でぬぐった


暗闇を切り裂いて

バスは走る


丸い穴

チラホラと

コンペイトウのような

街の明かり

一つ、また一つ

街の明かり


丸い小窓は

街を写すよ


バスは走る

コンペイトウを

掻き分け

掻き分け


闇の中へと

掻き分け

掻き分け


下ってく



帰る場所を探して

2005/11/27 (Sun)

[23] アイデンティティー
詩人:underdog [投票][編集]

自己同一性

僕を守るアイデンティティー


さらに開拓して

大きくしていく

作り上げた虚像

僕を否定する奴から

僕を守る虚像


嘘で塗り固めた

強いアイデンティティー

自分では分かってる

可能性は皆無

さぁもっと作れ


今日も偽る

他人を偽り続ける



暴かれた


自分に

2005/11/27 (Sun)

[22] 人間
詩人:underdog [投票][編集]

嫌いなものは嫌い

好きなものは好き

わがまま


欲にまみれて今日も

人間がうじゃうじゃ

自分の為に動き回り

時には他人を傷付け

平気に笑う


笑い声、話し声

泣き声、叫び声

自分の為に

自分の為に

笑ったり泣いたり

うんざり


愛する人の為?

守るべきものの為?


失うのが怖いだけ

自分だけの為

自己満足で独りよがり

孤独な奴ら


人の波

人の陰

今日も変わらず

昨日と同じ


あぁ今日も

あぁ僕も


笑ったり泣いたり


独りよがり

2005/11/26 (Sat)

[21] 螺旋
詩人:underdog [投票][編集]

終わりない

永久の螺旋

きっと続いてく

明日も、明後日も

車に引かれるまで

きっと続いてく

何もない

なにもかも

何もない

空虚、空白

からっぽ

永久に続いてく

この螺旋


いつか

いつの日か


断ち切ってやる

ぶち壊してやる


この螺旋

今は亡き…

2005/11/26 (Sat)

[19] 高価な夢
詩人:underdog [投票][編集]

空高く飛べる

どこまでも飛べる

飛べ

どこまでも飛べ

夢か現か

気付いた時には遅い

羽根が消えて

落ちてゆく

落ちてゆく

そして確信する

現実に直面する


辛い、辛い


本物の空は

高く、高い

羽根なんかないが

いつか飛んでみせる

あの日のように

空高く

どこまでも遠くへ


飛べ

どこまでも飛べ

2005/11/06 (Sun)

[18] 一期一会
詩人:underdog [投票][編集]

風がよく吹く
暖かい日に

窓から零れ出る
太陽が眩しい

今朝のニュースでは
雨が降るだとか
言っていたが

そんなことはない

こんなに晴れている

青空のようなシャツが
風と一緒に揺れる

また今度また今度って
風が擦り抜けて行く

一つ一つ大事に取っといて
また明日思い出せば

また会えるかな

また会えるかな

2005/11/06 (Sun)

[17] 烏丸
詩人:underdog [投票][編集]

カラスが鳴く

夕暮れ時

砂場の子供も
もう帰った

公園に一人
カラスと二人

鳴けども鳴けども

何も変わらず

何故か健気で
何故か素直で

愛しくなる

周りの景色に
混ざってきた頃

カラスは飛んで行った


僕をのこして


飛んで行った

2005/11/04 (Fri)

[16] 価値
詩人:underdog [投票][編集]

テレビの中覗くと

AとBが言い争っている

政治なんて、貪欲な肥えた権力者がするものだ

先入観の塊のC


人間の根本は変えられない

原動力は欲

どうにかならないものか

今までどれだけの人間が考えたことか分からない

もともと分かるはずがないじゃないか

ただの凡人のCじゃな


AはBはまだ言い争っている


Cはもうテレビなんか見ちゃいない

2005/11/04 (Fri)

[15] 挨拶
詩人:underdog [投票][編集]

初めましてって言われたから

初めまして


こんにちはって言われたから

こんにちは


さよならって言われから

さよなら


ありがとうって言ってくれて



ありがとう

2005/11/04 (Fri)

[14] 夕日
詩人:underdog [投票][編集]

秋の終わり
夕日見ながら
自転車こいでた

風と共に
赤い光りが押し寄せる

家の蛍光灯より
明るいかな


大人になったら
思い出になること

この何でもない
風とか空気とか
恋しくなるんだろな

揺れる髪に
ほんの僅かな
シャンプーの臭い

今日と共に
消え行くのなら

しっかり覚えておきたい



思い出になるように

2005/11/04 (Fri)
33件中 (11-20) [ 1 2 3 4
- 詩人の部屋 -