詩人:underdog | [投票][編集] |
また言われた
大人の戯れ事
毎度毎度ごくろうなこった
いつもいつもよく言うもんだ
良くお分かりで
自分の為?
笑っちまう
なんも分かってないのはそっちの方さ
あんたは俺を分かろうとしない
僕はただの事象、イベントでかたずけられる
お仕事お疲れ様
次はどうするつもりだい?
もう俺には何も無い
さよならするしかないな
最後に言いたい
俺もあんたを理解しようとしなかった
ごめんなさい
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カーテンの向こう
外の世界
薄い壁で区切られた
この狭い牢獄
カギなんか無い
自分で入ってるから
日差しを浴びて
光合成したって
意味が無い
生きていないから
そう、死んでいる
何もかも死んでいる
この鉄の檻
誰かぶち壊してくれ
辛く重い鉄の色
誰か吹き飛ばしてくれ
お腹が空いた
僕は生きようとしている
死んでいる訳無い
生きてるから
こんなに苦しいんだ
誰かぶち壊してくれ
この僕を
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相手を否定したって
自分は正当化出来るわけじゃない
わかってるはずなのに
何故なんだろうか
自分に出来ないこと
自分に無いもの
羨ましくてしょうがないんだ
知っているなら教えてほしい
なんで君と僕は違うの?
みんな同じにすれば良かったのに
誰に言えばいいんだろうか
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もう慣れてしまった
何となく一人な気がして
誰も信じられなくて
死ぬ勇気もないんで
今日も何となく生きる
目的もなくて
楽しくもなくて
興味もないし
死ぬ勇気がないから
今日も何となく生きる
他人が羨ましい
何故笑っていられるのか
分からなくなったんだ
大切な事を忘れてしまった
もうそんなことも
遠い過去のようだ
またいつもの如く
明日は来る
辛い事があっても
苦しい事があっても
越えて行けるだろうか?
夕日を見ていた
痛くも苦しくもないのに
涙が落ちた
明日も僕は生きているだろうか?
何故だか胸が苦しくなった
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僕ら
この紙切れに書かれた
無意味な線に
何度悩まされただろうか
出来ることなら
手を差し延べ合いたい
許されないことだとしても
僕ら
今日も深く眠りにつく
明けない夜だとしても
信じて疑わなかった
飛び交う火の中
僕は祈った。
神でも仏でもなく
自分に、君に
僕ら
信じて疑わなかった
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退屈な毎日過ごす僕は
新しい曲がり角探してた
歩き続けるために歩いた
見つかる物はゴミばかり
ゴミ溜めのような頭も
もうそろそろ限界かな
存在していたんだ。僕の背後に
変わるのは色 降るのは涙
やっと見つけた曲がり角
曲がることに意味はなく
探す事で知る事はなかった
やっと分かった。その理由
探していたのは君への言葉
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世界の終わりに
自分の終わりに
何をするか
何を考えるか
世界が終わってみなけりゃ
そんなこと分からない
だけど傍には
空気があって
使いふるしたライターがあって
呼吸をしていて
表情は分からないけど
笑っていて
テレビでも見ているのか
誰かが受験に合格したのか
お金を拾ったのか
とりあえず笑っていて
そんなもんだろう
世界が終わっても
まだ、終わっていないかのように
僕は笑っているだろう
そんなもんだろう
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帰り道
駄菓子屋を通った
業者の人がせっせと
お菓子か何かを出している
坂道で
帰りに下ったら
また行きに登らなきゃいけない
でも帰る為ならしかたない
道を通ったら
トカゲが逃げて
僕も逃げるように自転車こぐ
夕日が赤くなってきて
やけに綺麗に見えた
近所の窓が赤く
反射して眩しい
懐かしさに浸って
また坂道下った
変わらぬ道に
あの日とは
すっかり変わった僕が
妙に場違いに見えた
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匂いがした。
桜の花の匂いだった
青空の匂いだった
匂いがした。
人の匂いだった
灯油の匂いだった
匂いがした。
桜が、青空が、なくなっていた
人さえも、なくなっていた
残ったのは灯油の匂いだけだった