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青い夜は 哀しみの海を
絡まり草は 憂いを
カタチあるものは 噛み砕いた錠剤の列
きみが笑った余韻で 生きている貝殻
波は 風は ドレミファソラシドじゃなく
きみの瞬きの瞬間に生まれ落ちた鼓動です
さよならサレンダー
時計ならあの日のまま
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そとの世界で 寒がりのぼくらは
かよわき瞳で 言葉をサイダーで紛らす
子供の頃のうた
もう数万光年彼方の恋景色
木曜の朝に 寝癖の跡で
大好きだったマフラーのきみを想って
ただ笑ってほしかったんだっけ
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マリオネットスタンダード
きみも ぼくも
世界のあらゆる点と線に
影響を受けて繰られて暮らす
かわいそうな子猫
ぼくらもいつかは
ひとりで消えちゃって
それでも繋いだ点と線
繋いだ手と手にしか
感じれない記憶やぬくもりが
あるんだって あると信じてるんだって
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解れた くるしみを ぐるぐるぐる
ゆめやぶれても お腹は空くぞ
ラララ こんなにも 呼吸しちゃって
枯れそな涙にも 尽きない音がくるまって
逃げても逃げきれないのだ
かかえて生きてくんだって
いきるのうた ああ いきるのうた
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かくせない波紋は
赤らめた頬は
桃みたいな香り色して
好きなレコードの和音で
明日も深くきっと
あのいつかの窓辺から 海に浮かぶ月夜で
きみを大切と唄う歌にするんだ
ぶれない一筋は
まぶたの裏にだって
眠る影にだって
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グッドバイ グッドバイ
この紙切れは セロファンの海から拾い
一羽の鶴が 悲しい夢を
拭い切れずに仕上げた
プラネット ラムネ 誰かの片方靴下
夜闇に 彼彼女は息荒れながら
すれ違うまま 優しく眠るのだ
心はひとつ 心はひとつひとつ
無数の星々のように
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いつかのピアノ 彼女の背中
ラメの爪 気の利かない捨台詞
玄界灘は 夜をさらに濃くする様で
好きな花の香りも みえなくさせたよ
さよならなんて 簡単なものじゃない
淵に 淵に 調子のよい子猫も
すねちゃって ストレージ不足で
思い出にばかり巡って
明日なんて知らない風で
だからこそ
今にだって歩き出したいのに
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雑草は命のありさま
この悲しみを
きみが丸めた紙くずの深淵を
わだかまりを夏の水溜りへ
さらう さらう さらう
慈しみの最中に
プラスチックのハート型よ
声がまだ出せるなら
まだある 明日はある
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オルガンにサヨナラと描いた
鮮明な赤
海のそばで捨てられた子猫
微睡みに現れた君は
ぼくの何を示してくれたの?
ガランとした部屋に
壁はグレーじゃいけないよね
花を花を薔薇を
朽ちない命のルージュで描くんだ
名前をローマ字でね
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身を屈めて
ベランダから街のネオンをみてる
壮大な物語が蠢く傍で
ぼくはアイスクリームを欲しがり
あの夕暮れとおじいちゃんに
買ってもらったメロンソーダを
ああ そんな物に涙が出そうになって
ぼくはいい大人の歳にもなって
なにを望む なにを欲しがる
ただ、きみと出会えて
それだけで選ばれた命として
まだ先は永遠のようにあるじゃないか
憎しみなんて 怒りなんて 妬みなんて
くそくらえ くそくらえだよ
血液の脈々を意識してみよう
明日には映画をみにいこう
無限にある絵の色 想像してもまだ足りない
ありがたく ありがとうと 抱えよう
きみに大好きって伝えよう
伝えたい 伝えようとするまなざし
ただそれだけで