詩人:gof | [投票][編集] |
夢は マリンブルーの海
疲れた手は 白銀灯の瞬きに解いて
忘れた歌は 廃れた町の雑草に隠れた
こんなにも 郷愁は
うだる夏の夜の浮遊船になって
彼女の匂いも 燻んだ色で足して
描いたキャンバスには 原型もなく
朝になれば 朝になれば
露なめた猫の鳴き声みたいに
か細くも 生きている
頼りなくも 生きてゆく
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街の煌めき ショーウィンドウ
からまったガールの
去り際の目線とか
日々の喜びつらみは螺旋状に
たゆまぬ努力の果てに
アラスカのオーロラはある
奮い立てよ 足
セピアのピアノに合わせても
ノスタルジーの海でしかないよね
新たなメロディ 積み重ねの魅力
あなたには もっともっと
誰かを好きにさせる権利がある
去り際のため息にさえキスを
限りある時間に 感謝を
今日あった もしくは
昔からの痛みなんてもんには
可愛い名前をつけて暮らそう
今のために 明日のために
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異なる星 鼓動 孤独 出逢い 目眩
わずに残った水分は
正義感の様な 純粋無垢さの様な
この街に暮らして あの町で生まれて
わだかまりも 猜疑心も
ぬくもりも希望も
みんな脈々と 今に至るまでの
呼吸と瞬きの間に創られて参りました
正しい生き方とは
マリーアントワネットとは
ただ君の便りを待っていただけ
あの雨の日に差し伸べたかった手とは
誰にも気付かれない商店街の片隅の傘でした
ただ堕落して 楽をしたいわけじゃない
この気持ちを共有したくて
絵を描く 音楽をやる 馬鹿をやる 悪さをする
君もキミも このボクも
知らない生き様の雑踏で
ふいに優しくなれたらいいね
サヨナラを見越して 笑う今日なんてないね
明日からだ ひたすら明日からだ
この身体は まだ動く
ひび割れた心のカケラならば
また拾い集めればいい
もっとカラフルで 誰も目に止めない様な
景色や過ちや微笑みの中に
煌めくカケラはあるはずと
寝転んで 酒飲んで 悔いて 腑に落ちたなら
また深呼吸して 先ずは演じればいい
信じこめばいい
「悲観は気分 前向きは意思だ!」なんて
泥まみれで荒んだ今日にだって
まだやり直しや挽回はある
今ある人生だ 今ある生命だ
きみもぼくも まだ出来るはずだと
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俯くなら 街は小石
笑うことの尊さよ
人の恨み辛み 愚痴 弱み
安易な世界で 楽になるなよ
口は真一文字
雪道を踏みしめる道
自分が成長することとは
人に優しくできること
したいこと
明日 苦み潰した会社の仲間たちに
お菓子と共に
いつも、ありがとうと伝えるよ
肝心なのはモノじゃない
言葉と想いだけだ
誰もいない凍てついた
スケートリンクに寝そべって
星はみえるかい?今夜
その寒さを分かち合って
ぬくもりを共有し合える
日々はあるかい?
荒んで這い蹲って食いしばって
可愛いチョコレートを
一緒に食べる日常のために
今日も 今夜も
俯きのしぐさから
まえむくよ
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躊躇いのカスタネット
靴ひもほどけたコンバース
誰もいないステージで
響くのは音じゃない
ぼくらの鼓動だ
脈々とつながれた生命
この呼吸も 言葉も
あたりまえじゃないよ
思い悩みもよいでしょう
暗い深海に堕ちてもよいでしょう
苦しみを含まない音楽は
ほんとうの楽しさを生まないように
意味のない出会いや悲しみはないなんて
だれがいったか
しんねーなんて
ただ 棄てたセリフの余韻に
ほんの少しだけ かけて 信じてる
自分がいる 振り返るそぶりもみせずに
ただひたすら叩いて
コピペじゃつまらんよ 人生
だれにだって 底の底には
青い炎を焚いているんだぜ
こんな呟きには全く意味がない
たまに思い出して 忘れさられるはきだめ
だからこそよいんだって
画面のそばでThe 1975が流れる刹那の様に
はかないから美しいとか
芸術だから尊いとか
そういうことじゃなく
こんな場所があって
今 いま いま
たったいま、きみの目にふれたなら
それでいい
きみの町は どんな香りや風が流れる?
美味いもん食って だらけよう
身を粉にして働いたなら 眠ろう
いみはない いみはある
明日はくる? 今を呼吸した証
それだけでよいでしょう
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たゆたうのは
きのうにすてた鏡のカケラ
都バスに揺られ
風もオルゴールみたいな音色に
渇いたのは世界じゃない
夕闇の町
廃れたスーパーで買ってもらった
メロンソーダ
ただそんなものだけでよいのです
言葉は必要 コトバはいらない
胸の底ではまだ涙は残ってる
振り向いた先に海か太陽か
か細いならば 尖らせればいい
だれか じゃない 君や僕の人生
潤わすのならば あの日の追憶に
きっとある
今夜 メランコリーにまみれても
その端っこに 好きなあの日
好きなあの人のことを 繰らそう
焚こう 呼吸 瞼裏 深呼吸
シーンは 今にだって紡げる
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セロファンテープに
きみの唇のあと
ゆびでなぞる
そんなことで
憂いはおびて
すくわれる 美しさで
あるべきすがたとは
きっと曖昧
だけれども 余韻かもしれない
誰かが過ぎ去った 香りかも知れない
誰にも気づかれない 花の一雫かもしれない
枯れ木の道ばたに埋もれたレモン
かもしれない
微睡み 時間 紅ルージュ
さよなら 壊れた指針
靴紐ほどけたコンバース
過ぎ去った後にしか生まれない
しがない余響の様な微笑みを
ぼくは大切にしたい
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雨伝いに聴いたジョニミッチェル
寂しいの色とアスファルトと
子供の鳴き真似のネコ
ぼくならば 都市の片隅で 荒ぶって
知らない街のプラットホームで
ヒトと 死と光のブルースが点滅する海原で
夜が来るまで 朝の毛布に包まったまま
罪は罪で 忘れ去って
焚かれた線香の誘いで 夜夕闇の夢で
「誰かを愛したい」束の間の願いで
煌めいた 気がしたそれは
無意味で 無味 蒙昧な視界に在って
それでも 救われたよ なんて
誰かが云った 気がした
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ああ惰性で
11月は ため息と尽きて
カサブランカ きみは
誰もいない国の 季節の変わり目で
好きで はじめたギターも
パンのアロマには敵わない
なんて
なんて 綺麗な宝石だと
過去の瞳は ノスタルジーを請う
無理に笑えなくても
唇と花言葉で 今日を例えたならば
報われる恥も失敗も苛立ちも
名もない海の 夜の果てで
さららと 流され揺蕩うように
明日ならばきっと 明日ならばきっと
呼吸しよう 瞼を閉じよう 哀かんじよう
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寂しさを捨てた
この為体は
考えるよりも口で
閃きで
そんなものはゴミ屑同然だよね
想いのある星からはじめて
昨日にはない1ミリの変化にさえ
感謝とリスペクトをはらえるならば
それは大切と云えますね
安易な世界の上っ面を
盗むだけの思考や人生なんて
そんなクソで深みのない呼吸はないよね
考えよう今夜
本を読もう今夜
酒飲んで映画みよう今夜
こうなりたいの道筋に、
道草も意味のないように思える仕草も
すべて繋がって 成長と呼ばれるものに
成るの だから