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ただ まっすぐで
ありたいと
恋人は 空を見上げ
遠い目をして
その目の細め方が
素敵だ なんて
路地裏の子猫
月型のネックレス
木陰で夢を みせるような
そんな物語が 願えば無限さ
大好きなパン屋に
めんフラを買いにいこう
8月末の深呼吸
愛しいきみが 確かにいたよ
ラメつきの香水
傷つきのサンダル
たくさん泣いて笑って
よく眠るため 眠るために
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ニューミックス
形を成す声明と生命
姿を変えてもきみはきみのまま
あるがままにしか存在しないんだよ
腐った口説き文句で 捨てられたメアド
アスファルトに夏の轟音が籠るから
恋人たちは残忍な所作を示す
ただ今を生きるというなら
他人様の云う価値観など
あってないようなもの
ビールのんで寝てしまってもいい
困った顔の愛しい君様が
おもいっきり叩いた後に
抱き締めてくれたならいいのになあ
ああ ニューミックス ニューミュージックス鳴らせ
シンセサイザー 新参者
新鮮な線と瞳で
繋がってしまう恋人たちのメロディよ
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身を屈めて
ベランダから街のネオンをみてる
壮大な物語が蠢く傍で
ぼくはアイスクリームを欲しがり
あの夕暮れとおじいちゃんに
買ってもらったメロンソーダを
ああ そんな物に涙が出そうになって
ぼくはいい大人の歳にもなって
なにを望む なにを欲しがる
ただ、きみと出会えて
それだけで選ばれた命として
まだ先は永遠のようにあるじゃないか
憎しみなんて 怒りなんて 妬みなんて
くそくらえ くそくらえだよ
血液の脈々を意識してみよう
明日には映画をみにいこう
無限にある絵の色 想像してもまだ足りない
ありがたく ありがとうと 抱えよう
きみに大好きって伝えよう
伝えたい 伝えようとするまなざし
ただそれだけで
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オルガンにサヨナラと描いた
鮮明な赤
海のそばで捨てられた子猫
微睡みに現れた君は
ぼくの何を示してくれたの?
ガランとした部屋に
壁はグレーじゃいけないよね
花を花を薔薇を
朽ちない命のルージュで描くんだ
名前をローマ字でね
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雑草は命のありさま
この悲しみを
きみが丸めた紙くずの深淵を
わだかまりを夏の水溜りへ
さらう さらう さらう
慈しみの最中に
プラスチックのハート型よ
声がまだ出せるなら
まだある 明日はある
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いつかのピアノ 彼女の背中
ラメの爪 気の利かない捨台詞
玄界灘は 夜をさらに濃くする様で
好きな花の香りも みえなくさせたよ
さよならなんて 簡単なものじゃない
淵に 淵に 調子のよい子猫も
すねちゃって ストレージ不足で
思い出にばかり巡って
明日なんて知らない風で
だからこそ
今にだって歩き出したいのに
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グッドバイ グッドバイ
この紙切れは セロファンの海から拾い
一羽の鶴が 悲しい夢を
拭い切れずに仕上げた
プラネット ラムネ 誰かの片方靴下
夜闇に 彼彼女は息荒れながら
すれ違うまま 優しく眠るのだ
心はひとつ 心はひとつひとつ
無数の星々のように
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かくせない波紋は
赤らめた頬は
桃みたいな香り色して
好きなレコードの和音で
明日も深くきっと
あのいつかの窓辺から 海に浮かぶ月夜で
きみを大切と唄う歌にするんだ
ぶれない一筋は
まぶたの裏にだって
眠る影にだって
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解れた くるしみを ぐるぐるぐる
ゆめやぶれても お腹は空くぞ
ラララ こんなにも 呼吸しちゃって
枯れそな涙にも 尽きない音がくるまって
逃げても逃げきれないのだ
かかえて生きてくんだって
いきるのうた ああ いきるのうた
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マリオネットスタンダード
きみも ぼくも
世界のあらゆる点と線に
影響を受けて繰られて暮らす
かわいそうな子猫
ぼくらもいつかは
ひとりで消えちゃって
それでも繋いだ点と線
繋いだ手と手にしか
感じれない記憶やぬくもりが
あるんだって あると信じてるんだって