夢は マリンブルーの海疲れた手は 白銀灯の瞬きに解いて忘れた歌は 廃れた町の雑草に隠れたこんなにも 郷愁はうだる夏の夜の浮遊船になって彼女の匂いも 燻んだ色で足して描いたキャンバスには 原型もなく朝になれば 朝になれば露なめた猫の鳴き声みたいにか細くも 生きている頼りなくも 生きてゆく
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