忘れてください僕のこと
忘れないです君のこと


愛し愛されたあの場所も
喜び、悲しみ知った日も
初めて交した口づけも
笑顔で溢れたあの部屋も
涙流したあの時も




忘れてください僕のこと
忘れないです君のこと




忘れないです君のこと…

君が雨なら
僕は花になる

君が木々なら
僕は鳥になる

君が雲なら
僕は風になる



そして



君が眠るなら
僕は月になる

今にも届きそうだったから少し背伸びして思わず手を伸ばした

でも

やっぱ届かなくて辺りを見渡した

今度は跳んでみた

やっぱ届かなくて辺りを見渡した


恥ずかしいな
こんなにたくさん人がいるけど声かけれない
でも諦めれないよ





『帰ろ』

買い物終わりの母の声で
少女は風船のことを諦めることができました

だから言ったやん

俺の言った通りやん

でも

おめでとう


茶化す言葉とありきたりな言葉しか言えないけど

決して埋め合わせの言葉なんかじゃなぃ


心から本当に思うんだ

おめでとう


なんかこっちまで幸せになれたわ



茶化す言葉とありきたりな言葉しか言えないけど


本当に本当に

おめでとう

涙は頬を伝い

胸に落ち染みていく

その涙は

乾いた心を潤して

癒してくれるだろう



だから今は



おもいっきり泣こう…



あなたのいないこの部屋で

ずっと一緒って言ったじゃない
ずっと隣に居るって言ったじゃない
結婚しようねって言ったじゃない
君といることが幸せって言ったじゃない
君がいれば何もいらないって言ったじゃない



僕たちは若すぎたみたい

あなたと
手を繋いで
歩く
それが幸せ

少年は思った

『未来はいつ来るの？』

少年は思った

『過去はどこに行ったの？』


少年は知った

【未来はいつまで経ってもこないんだ。今想い描いた未来が来る頃はそれは未来じゃなく今に変わってるんだ…】

少年は少し寂しくなりました

少年は知った

【でも過去はいつまでも僕の中にあるんだね。未来が形を変えるように過去も想い出という形に変わってるけどいつまでも僕の中にあるんだ】

少年は少し嬉しくなりました


少年は思った



『今頑張らなきゃ…』

今宵も

そなたを想い

眠ります


おやすみなさい

不安になったり

心配になったり

泣きたくなったり

悲しくなったり

辛くなったり

ムカついたり

苦しくなったり

嫌になったり

疑ったり

全部君のせい














君が好きだから