久しぶりに君を見た。話することもなく目を合わせることもなく君は僕と行き違う通行人に紛れて消えて行った。僕は振り返ることすらできなくてただ、ただ…心の中で手を振り続けた。同じ場所にいるのに誰よりも遠く感じるあなたに。あなたの姿見えなくなっても振り続けるこの腕と、あなたがいなくなってから降り続けるこの悲しみが、いつか消えることを願い。笑顔であなたとすれ違い届かぬ言葉であけましておめでとう。
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