ただ真っ直ぐに
歩きたかっただけ
もう戻ることは
できないから
進むしかない
蚊帳の外にいると
内輪の軋む音すら
届かない
壊れた破片を
眺めるだけ
そこに映る自分を
重ね消す
笑い方がわからない
傷に傷を被せる
悟られぬように
目を綴じる
此処では呼吸だけを
しておこう
何れ目を開けるやも
しれない
何れ眠るやも
しれない
知らないことを
知ることもできない
知らないということを
知ることさえも
引かれた道を
歩きたいんじゃない
ただ真っ直ぐ
歩きたいだけだ
死を持って
幸を知るために
2008/01/03 (Thu)