詩人:灰色 | [投票][編集] |
気取らなくていいから。
頑張る必要なんてないから。
無理することなんかないから。
君は君のままで。
あせらなくていいよ。
ずっと爪先立ちでいたら、足が痛くて立ち上がれなくなるから。
“ありのままが素敵”
嘘くさいと思うかもしれないけど、嘘じゃないから。
ねえ、堂々としてればいいよ。
窮屈に、縮こまって、みんなに合わせようとする君は
君であって君でない。
そんな君はちょっぴり哀しくて、見ていたくないから。
君のままでいてよ。
だいじょうぶ。
僕は“ありのまま”の君が好きだから。
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違った。
愛されたかった。
誰でも良かった。
誰でも?
まさか。んなわけ、なかった。
君だった。
俺が欲しかったのは、顔もぼやけてしまうような、
都合のいい“誰か”じゃなかった。
俺が欲しかったのは、君だった。
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流れ流れて世界の果てに。
ちっぽけな想いなど泡のように弾けて消えて。
思い悩むのにも、もう飽きて。何かにしがみつく気力もない。
雨に打たれて流されて。
広い海に浮かんで何処かへ。最果ての地へ。
人を疎むのも、受け入れるのも面倒くさくて。
愛するのは嫌だった。
愛されることを欲してた。
なんて哀れで幼稚で愚かな願い。
なあ誰か。
俺を連れて行ってはくれまいか。
何処か、世界の果てまで俺をさらってくれまいか。
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この風に、この空に、
想いを投げ出して。
文字の躍るスケジュール帳、放り出して。
堅苦しい、揃いの制服脱ぎ捨てて。
人の視線、振り切って。
他人より、自分の美意識に拘って。
人が自分をどう見てるか、ではなくて
自意識が自分をどう見てるかを気にして。
猫のように気まぐれに。
鳥のように自由に。
風のように優しく。
誰より、格好良く。
優しく、やわらかで、強い風に、
蒼く、曇って、雨の降りだしそうな空に、
退屈な誰かの声を聴きながら、他愛なく思う。
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偽善者、嫌い?
いーじゃん、別に。
偽りだろうと、真心だろうと。
それが“善”のつもりなら、有難く受けとっとこーよ。
何が善かも分からない、こんな世の中で、
そんなこと、考えるのも面倒臭い。
憎たらしくて、面倒臭くて、うざったくて、邪魔臭くて、
狂って、世知辛い、素晴らしい、この世の中。
正義と悪の違いすら曖昧で。
ただなんとなし、生きてけりゃ上等だから。
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分からない。
だけど、何が分からないかも分からないんだ。
どうすればいいのかな。
それもやっぱり分からないから、
とりあえず、放っておこうか。
答えを掴み取るまで。
この想いが風に流されてしまうまで。