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壬治の部屋


[142] 赤い糸の伝説
詩人:壬治 [投票][編集]

まどろみに沈みがちなんて
詩的な表現は
ふさわしくないね
もっともっと
もっとドロドロで
真っ黒な沼みたいな蟻地獄

ヘドが出そうなこと
腐りかけてるもの
塞ぎきれないすべての風穴

騙し絵に騙されつづけてる
たぶん叶わない恋をしてる
太陽に嫌われる
運命を呪ってみる

こんなんじゃ絶対に
鍵探せない
見つからない!

あのドアを蹴破って
ヒーローが現れても
きっと言うでしょう
「きみは助け甲斐がない」

できそこないだよ僕は
できそこないの笑顔で
その場しのぎでやり過ごす
でも涙は心まで
ごまかせない

どうして今夜も
一人きりなんだ?

絆がほしいよ
だれかと繋がれる
赤い糸のようなもの
ドラマか映画みたいな恋

切れても切れても
結ばれる運命の
強く惹かれあう誰かを
真剣に求めてる

2015/11/19 (Thu)

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