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壬治の部屋


[19] 明け方のバンビ
詩人:壬治 [投票][編集]


暗い闇をみた
そのなかにあって
いまださまよう迷路
手探りのハンドメイド
想いの丈を知る
長いトンネル
永遠につづくとは
思わないで

その訳も知らず
芽吹いて育ち
たちまちに枯れる
この花の顔よ
ねぇもっとホラ
すてきなうたを
教えたいなと
思うのはエゴ?

孤独と不安
交互に襲えば
つかのまの素顔に
きゅんとなる
あの日の言葉に
揺れ惑うのは
あなたがダメなひと
だからじゃない

晴れわたる空が
いつかくる
予報を覆すことも
きっとある
そう信じる
ほかはないでしょ
だってここには
何もないでしょ

ときに抗いときに従い
そして疑う
運命というもの
彼女なしでも
更新される未来に
祈り込めて深く
呼吸をすれば
生の重みに
武者震いがしない?

翳りつづける
意味はないでしょ
自滅する必要
なんて、ないでしょ
遅すぎるなんて
思わないでほしい
頷くだけで
それは始まるから

2015/05/16 (Sat)

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