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壬治の部屋


[190] 正義の味方
詩人:壬治 [投票][編集]

止めどなく泣く
果てしなく泣く
チカラ、なくなる
堰き止めているけど

過去を想ったり
未来を憂いたり
でも、感情まで消さないで

目を閉じ耳を塞ぐ?
なかったことには
させないから

当然だよと
けしかけられて
居た堪れぬほどの
夜の重さ

震わせてなお
今も感情は
昂ぶったまま

本当のことでも
言えないの?
許されないのは
向こうでしょ

思わせぶりが
得意なだけの
つれない日々

溜息の数は
心音に勝る
カーテン越しの
そのシルエットさえ

病巣の真相を
いつか明かして
これが最後と
覚悟決めてよ

震わせてなお
今も心は傾いてく
ただひとつの場所

2016/01/16 (Sat)

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