詩人:壬治 | [投票][編集] |
錯覚かもって思うくらいに
あまりにみじかい出来事だった
そのあと二人は
忘れてしまうかもね
だけどすてきな出来事だった
あのとき一瞬ためらって
本心を露呈して
なぜか今さら醜悪な気分
恥ずかしくてのたうち回るよ
でもこんな思い出も
自分の糧になると信じて
嘘で着飾るように
無かったことにしないで
ぜんぶ認めるだけ
それはそれなんて
置いておかないで
すばらしい朝が
きっとまたやってくるよね
本当はそうだね
知っていたんだね
気持ちの痛さがぐっと浸みる
かき混ぜたはずの弱さと
後悔が逆流するけど
震えるような今は君と対峙したい
すばらしい朝は何度でも
またやってくるはずさ
いのちの限り