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壬治の部屋


[33] コイゴコロ
詩人:壬治 [投票][編集]


鎖引きちぎってもうすぐ
ここから出られる
明日の風をすなおに
抱きしめてみたい
星を追いかけて
ひとつ飲みこむたび
夢が叶うといって
おまじないをしてたね

少女の日を謳え
少年の日を愛せ
恋するほどに強く
つよくなれると知った今も
ハートのなかは
世界と連動してる
共鳴してるの
それはみんないっしょ

だからまた
波風も起これば
時折ざわめいて
せつなかったり
泣きたかったり
でも痛みも通りすぎれば
過去のことになる
そういうもんだよ

登るはしごが
見当たらなくても
この羽があればいい
月までひとっ飛びで
その枷を彼女が
無力化したように
わたしも誰かの
助けになると信じて

いつかはどこかで
終わってしまうけど
それ故のコイゴコロ
この瞬間もまたいつか
振り返る日になるの
笑顔作るため
砂粒をかきあつめ
愛でかためてここに
形あるマコトを

2015/06/06 (Sat)

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