何処へなりともご自由に
止めも送りもしやしない
今はただ君の背に
泣き戻りを願うだけ

視線が合えば時として

君は私に触れずとも

私の心を抱きしめる

闇に光を見れるほど
強く生まれていないから
とにかく私の手をとって
考えるのはその後で

家の中で泣いていた
迷子のように泣いていた
見覚えのない
記憶にない
それでも、
私に似ている男の子

ある朝、天使が現われて
私に軽くキスをした
金のリングに白い羽
貴方を救うと囁いて
美しく微笑んだ
むせ返るほどの
血の匂いを放ちながら

強くなれと君は言う
強くあれと君は言う

まるで子供のように
まるで悪魔のように

君は知らないでしょう
君が欲しいと言ったから
互いに買ったサボテン
花言葉は
『枯れない愛』

貴女は錆びれた公園を
懐かしそうに眺めてる
入るかと尋ねる僕に
入れないと首を振り
切なそうに目を瞑る

貴女はここに過去を置き
ここで未来を描いてた

行こうかと尋ねる僕に
貴女は微笑み頷いた

いつかブランコに乗ろう
二人一緒に……
ここではないどこかで

誰も通らない道を
ひたすら孤独に照らしてる
あの街灯は教えてくれた
会いに行ける幸せを
愛を囁ける幸運を

君は言葉の海に溺れ
真実を見失った
周囲がこぞって
君の自信を奪うのは
捕らえて離さぬ魅力ゆえ
その美しさゆえのこと