詩人:スマイル | [投票][編集] |
毎日眺めているあの建物
よく目立つ風貌に
天を突くほど高い
あの建物が何階建てなのか
知ってる人は、この街に何人いるのだろう
毎日見てるとしても
私達はあの建物のことを何も知らない
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手を繋ぐのは帰り際
人目や照れが霞むほど
別れ難さが募る時
この上なく不自然に
貴女は私の手を握る
潤む瞳に寄せられて
潰れぬよう握り返す
か細く小さな白い手を
私に寄り添うその心を
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待ち合わせ
私の姿に気付かない
貴女の後ろ姿を見てる
もう少し眺めていよう
お互い早く会いたくて
お互い早く着きすぎた
そんな小さな恋心を笑いながら
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貧血目眩で佇む私
まるで路傍の花のよう
人に踏まれ枯れ果てる
悲しき運命の花のよう
どうせいつか枯れるなら
優しき人に摘まれたい
運良く行き着くその先が
貴女の腕の中でありますように
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ここは誰も気付かない
木洩れ日差し込む指定席
爛々と川面は光り
薄紅色の花も咲く
景色を眺める若人は
黙々と言葉を綴り
物語の続きを描いた
未来が見えぬことを
さも誇らしげに