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スマイルの部屋


[94] 棒銀
詩人:スマイル [投票][編集]

上がりの昼下がり
青い座椅子の中央に
使い古した盤を敷く
父は穴熊、私は棒銀
窪んだ瞳の先にある
前のめりの銀将に
父は深く息を吐き
「羨ましい」と
言葉を漏らす
駒に模する人の背に
雨滴に模する涙が落ちた

2011/06/24 (Fri)

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