詩人:霧咲JAC | [投票][編集] |
夜の大きな星空で
あそことそっちを
繋いでみよう
少し小さな人差し指で
丸い軌跡を
描いてみよう
ロマンチストは
“おめでとう”
そして
頑固な少女は
“ありがとう”
もう一度
季節に見上げれば
忘れられない
星屑のネックレス
かじかんだ二人の
指先に
その輝きは
色褪せないから…─
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理想通りの幸せなんて
いくら願っても
手に入らないよ
『どうして?』
だなんて
ミもフタもない
だってシアワセは
常に形を変えて
生きているから
手に入れたって
やっぱり あやふや
例えるなら そう
あの雲みたいに
でもいつかあなたが
正直にそれを胸張って
シアワセって呼べた時
オリジナルだけに
ちょっといびつな
特別なシアワセが
出来上がる
切傷も擦り傷も
その瞬間に
ダイヤモンドへ
姿を変える
理想なんてのは
人が歩き出す為の
理由であればいい
大切なものは
もう少し遠くにある
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今さら写真を捨てたって
どうしようもないし
意味なんてない
妬いて焼かれて
揚げたての果実なら
焦げた端っこを
今すぐ つまんで
どうせ私は
黒コゲだけど
そうさせたのは
多分あなた
吐息に白い色を
つけちゃう前に
その声で灰に
してくれたのね
だけど
最初から私が
あなたの中に存在してなくても
ただ1つだけ
忘れられない
only 優…
また その優しさで
叶わない夢を
見てしまうから
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【素敵な花嫁】
何も出来ない
そんな君に
ある日 突然
恋をして
きっかけなんて
もう覚えてないのに
僕は胸いっぱいに
花束を抱えて
そろそろ君を迎えに行くんだ
あんまり見つめると
目が焼けちゃうね
青すぎる空と
素敵な花嫁
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「最近はどうだい?」
もうどうしようもない
24時間 天使が羽ばたいて
好きなドラマも
ろくに見れやしない
一度でいいから
夢の中でもいいから…─
空振りばっかの
ヘタレ主人公
二ヶ月経ったら
なんか炎でてる!?
ヒロインも惚れた
お約束のオチが苦い
頭も力も車もないさ
服さえもなけりゃ
口説き文句は
「お茶しない?」
また君のパジャマが
薄れて行く…
いくら手を伸ばしても
届かない花を
少し前から僕たちは
高嶺の花と呼ぶようになった
山のてっぺんで咲くのなら
誰にも触れられたくないのなら
その姿を
もうこれ以上
瞳に焼き付けないで
少し意地悪な口元で
ハイリスクな夢を
見せないで
必殺技は
まだ使えない