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ギョロの部屋  〜 投稿順表示 〜


[115] 道の果て
詩人:ギョロ [投票][編集]

幼稚園のマットを捲ると隠し扉がある。扉を開けると地下へ続く階段が姿をあらわす。階段を降りると長い長い廊下。しかし、無限に続くと思われるそれは何処かで必ず途切れている。廊下の両壁には無数の扉。扉は硬く閉じられているが、努力すれば開かぬことはない。私は扉には触れず、長く続く廊下を歩いて行く。廊下の果てはまだ見えない。歩むだび扉の数は減っていく。扉を開けば何かが変わるのだろうか。しかし私は扉を開かない。開く勇気などない。開けば後戻りが出来ない気がして……

2010/06/10 (Thu)

[116] 悲しい悲しい
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悲しそうな男が一人
悲しそうに歩いてる
悲しそうな表情と
悲しそうな歩き方
悲しそうな瞳から
悲しそうな涙がチラリ

すれ違う人達は、男に言葉を投げかけぬ
すれ違う人達も、自分の悲しみで精一杯だから
誰も彼も俯き歩く

「つらい」
「つかれた」
「かなしい」と

2010/08/07 (Sat)

[117] 無題
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君の魂何処へ行く
線香、念仏、菊の花
此岸から彼岸へと
経帷子で独り旅
煙が象る舟に乗り
念仏だけが道しるべ
涙と花を手向けよう
愛する者が居たことを
愛した者が居たことを
どうか君が忘れぬように

2010/07/21 (Wed)

[118] 恐れること
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私が怖いのは貴方に嫌われることではなく、貴方が私を忘れることでもなく、貴方が死んでしまうことでもない

どうか変わらずそのままで……笑顔が絶えず明るい貴方で

2010/07/25 (Sun)

[119] 箱の中の夢
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腕を伸ばせば届くかもしれないあの箱。けれどもボクは伸ばさない。だって届かないかもしれないし、ボクの腕は短いし、箱の中身をしらないし、周りの人に「なに頑張ってるの?」って笑われるかもしれないもん。

2010/07/25 (Sun)

[120] 瞼の裏
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遠くの闇を君は畏れる
他人の闇を君は畏れる
瞼を閉じろ
瞳を閉じろ

君は瞳に映る闇を畏れるばかりで
最も近くに存在する闇には気付かない

2010/07/25 (Sun)

[121] 孤独
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夏休み
友は故郷で墓参り
私は部屋で独りきり
蝉の鳴き声
川のせせらぎ
私は何も聞こえない
心が軋む音以外
孤独が迫る音以外

2010/07/25 (Sun)

[122] スマイルマン
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人が笑えば私も笑う
人が泣いても私は笑う
殴られようが私は笑う
怒られようが私は笑う
誰かが死んでも私は笑う
笑えばことなきこの世界
私が笑えばみんなが笑う
私が笑えば世界が笑う

2010/07/25 (Sun)

[123] 明日へ
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少し疲れた
今日は眠ろう
今日は悪い日だったけど
今日より悪い日が明日くるとは思えない
少し疲れた
今日は眠ろう

2010/08/05 (Thu)

[124] 思い出の記憶
詩人:ギョロ [投票][編集]

お金がないからギターを売った
漫画を売った
ゲームを売った
思い出の染み付いたガラクタを売った
思い出の記憶が消えるわけではないからと

2010/08/05 (Thu)
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