詩人:ギョロ | [投票][編集] |
幼稚園のマットを捲ると隠し扉がある。扉を開けると地下へ続く階段が姿をあらわす。階段を降りると長い長い廊下。しかし、無限に続くと思われるそれは何処かで必ず途切れている。廊下の両壁には無数の扉。扉は硬く閉じられているが、努力すれば開かぬことはない。私は扉には触れず、長く続く廊下を歩いて行く。廊下の果てはまだ見えない。歩むだび扉の数は減っていく。扉を開けば何かが変わるのだろうか。しかし私は扉を開かない。開く勇気などない。開けば後戻りが出来ない気がして……
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悲しそうな男が一人
悲しそうに歩いてる
悲しそうな表情と
悲しそうな歩き方
悲しそうな瞳から
悲しそうな涙がチラリ
すれ違う人達は、男に言葉を投げかけぬ
すれ違う人達も、自分の悲しみで精一杯だから
誰も彼も俯き歩く
「つらい」
「つかれた」
「かなしい」と
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君の魂何処へ行く
線香、念仏、菊の花
此岸から彼岸へと
経帷子で独り旅
煙が象る舟に乗り
念仏だけが道しるべ
涙と花を手向けよう
愛する者が居たことを
愛した者が居たことを
どうか君が忘れぬように
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私が怖いのは貴方に嫌われることではなく、貴方が私を忘れることでもなく、貴方が死んでしまうことでもない
どうか変わらずそのままで……笑顔が絶えず明るい貴方で
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腕を伸ばせば届くかもしれないあの箱。けれどもボクは伸ばさない。だって届かないかもしれないし、ボクの腕は短いし、箱の中身をしらないし、周りの人に「なに頑張ってるの?」って笑われるかもしれないもん。
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人が笑えば私も笑う
人が泣いても私は笑う
殴られようが私は笑う
怒られようが私は笑う
誰かが死んでも私は笑う
笑えばことなきこの世界
私が笑えばみんなが笑う
私が笑えば世界が笑う