詩人:竹村章紗 | [投票][編集] |
私はいったい何を見ているのだろう
私はいったい何を思ってるのだろう
穏やかな日差しの入る開かない窓のある部屋で
不安という種を探しながら
胸に沸き上がる紫色の煙に飲み込まれてゆく
怖いものはヒト
愛しいものはヒト
矛盾と混乱のなかで
不安の種を一つ見つけ
誰もが気付く場所に
こっそり隠し
周りの反応を伺う
怖いの
大切なの
ねえ
私に気付いて
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太陽に照らされて
細く細く
光の糸のように輝く
蜘蛛の巣
いずれは餌食になると知りながら
まばゆいばかりの醜さに
心は捕らえられ
私は血の涙を流す
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たとえそれが本心でなくても
ありがとう
その一言で心がぽっと温かくなる
こんな私でも人のために何かできるのだと嬉しくなる
だから私も言おう
ありがとう
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空が泣くたび
蒼
白
紫
輪になってうずくまる
金平糖
それはまるで小宇宙
涙を受け止め
ほろりと甘く溶けた
6月の始め
大人になりかけた少女が
物憂げにみつめている
泣いてもいいんだよ
そう話しかけた刹那
少女の瞳から一筋の涙がこぼれおちた
ほろりと溶けた金平糖
少しでもいいから側にいさせて
あなたを救いたい
紫陽花の涙
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彼はあなたに甘えすぎだよ
彼は何もできないから僕が支えになるよ
絶対別れた方がいいよ
あなたを奪いたい
10年うまくいってる私たちの事を
出会ってたった4日のあんたに
何がわかるというの?
正義面した欲望だらけの人
確かに別れるかもしれないね
いつ壊れるかわからない錆びた鎖で繋がれた夫婦だから
でもあんたの言葉で気づいたよ
私がどれだけ彼を愛してるか
身内の悪口を言われるとどんなに不快になるか
別れたとしてもあんたの所には死んでも行かないから
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河原沿いの砂利道
はしゃぐ子犬
夕陽があまりにもまぶしすぎて
頬染める私にも
あなたは気付かない
一年前はこうして
ひとつになれるなんて
思いもしなかったね
ねえ手を繋ごうよ
帰ろう
茜の向こうの「我が家」へ
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あなたが笑うから
思わず私も笑った
あなたが親身になってくれるから
私も悩みを打ち明けた
初めて会ったのに
なんだろう
このインスピレーション
ああこの人なら大丈夫だ
ダメだダメだ
笑顔に騙されちゃいけない
簡単に人を信じちゃいけない
私の傷はそんなに浅くないだろ?
わざわざ傷つきに行くのか?
人は皆ナイフを持っている
傷つける相手を探してる
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あなたに手が届くように
こうべを垂れ
精一杯身体を伸ばし
あなたに一番美しいと思われるように
小さな微笑みをたたえ
薄紅色の唇から
無数の愛の唄を唄いましょう
私が眠りについても記憶のなかで咲き続けるように
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誰もあなたを見捨てたりしないよ
面と向かって言われても
ただただ流れていくだけなのに
なんて温かいんだろう
ぽっかり空いた穴を埋めてくれる
無機質な文字の列
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貴方を前にしたら
きっと想いの半分も言えないと思う
貴方を前にしたら
きっと怖くてイライラをぶつけられないと思う
貴方を前にしたら…
ああだめだ
なんでこんなに臆病になっちゃうんだろ
惚れた弱みかな?