ビー玉が並ぶ床にゆらゆらゆらぐ水草あたしはここが好きなのガラス越しに大きな瞳であたしを見つめて切なげにあの子の話をするあなたが好きなのあたしは深紅の体をひらひら揺らしあなたの声にこたえるあたしに恋をしてそんなこと思っても声を持たないあたしは目の前のあなたと同じくらい切なくなる
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