詩人:さんだーそにあ@ | [投票][編集] |
人生におけるチャンスとは
まるで流れ星のようで
逃してしまっては
星のように流れていってしまう
流れ星に願いを叶えてもらうには
星が消えるまでに
三回も言わなければならないけど
せいぜい言えるのは
お願い
お願い
お願い
ではないでしょうか
つまり
人の三倍頑張れば
チャンスはつかめるはずさっ
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人は何かを目標にして
その目標を達成するために
努力して生きている
けど
私の場合
目標自体を達成することよりも
むしろそこに行き着くまでの
過程の方が充実してて好き
というか
目標達成した瞬間に
その出来事が急にどうでもよくなる
どんなに熱かったものでも
瞬く間に冷めてしまう
だからって
目標を目指さないで
だらだらしているのは
もっと冷めてしまいそうです
・・・じゃあどうすればいいのですょ
答えなんていらないさ
無限の渦巻く
過程の螺旋
詩人:さんだーそにあ@ | [投票][編集] |
片想いのあの人に
自信を持って想いを伝えるため
自分を磨いていたら
他の女にとられていました
これからは 本 当に好きなら
はるか 末 の先のビジョンを描くより
目の前の石に 転 がらないように
さっさと相手を押し 倒 してしまおうと思った
詩人:さんだーそにあ@ | [投票][編集] |
春も終わりに近づき
桜が散っていく
・・風はふきあれ
君も終わりに近づき
命が散っていく
・・風はどよめき
僕は君に近づき
散っていく君を集める
・・風はざわめき
君は僕に近づき
君を集める僕の手を止める
・・風はささやき
僕はかまわずに近づき
何度も何度も君をすくいあげる
・・風はやまない
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気がつくと
私以外の人類は
消えていた
私はどうしようもなく
ただただおもむくままに
近くの演劇ホールに向かった
「・・死のう」
私はそう決心して
誰もいない舞台へと上がる
建物は崩壊寸前だったけど
まるで私を待ってくれていたかのように
一台のグランドピアノは在った
私は舞台の真ん中までピアノを運んで
誰もいないホールに向かって一礼した
拍手は当然なく
椅子に座り
上を見上げて深呼吸
崩れた天井から月が見えた
演奏が始まる
その調べは魂の輝き
最後に相応しい美しく儚い曲
曲は中盤に入り激しさを増す
その音響と相なって
世界が揺れる
終わりが近づくと共に
月の光は徐々に
細くなっていく
そして曲は終わる
もはや光は無く
私は静かに閉じる
「いやー、今回の彼女の曲はまた一段とよかったですね」
『あぁ。人間は本当に死ぬ気で頑張れば何でもできるのさ』
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空を散歩しながら考える
そりゃあ、もう考えなくちゃいけないことは
山ほどあるよ
でも空に来てしまった以上ね
そういうこととは別の
もっと掴み所のないことを考えたいんだ
考えることを考えて
その先もまた考える、みたいにね
だって折角空に居るんだから
誰に気兼ねすることなく
どこまでも果てしなく僕を広げてみたいんだ
そうして
地上に戻るその時まで
僕は僕という空になる
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一生懸命でさえいれば
僕は何かになれると思っていた
手を抜かず生きていれば
きっと何かが出来ると信じてた
でも僕は
何も変わらずそこに立っている
同じ景色、同じ感情で。
――きっと僕は未来を望む反面
未来なんてものを何一つ信じちゃいなかったんだ
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僕はさ
巨大な鳥の上にいるんだ
羽をむしるくらい強く掴んでるのに
一向に抜けなくて
風が吹こうとも
鳥から落ちることはない
掴んでいると同時に
捕まっているから
僕が鳥の全体を視れないと同時に
鳥も僕の全体を知らない
行き先もその前も
黒い羽が邪魔で一向に見えない
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二人で演じる最後の舞台
私はいつもより華やかに飾り
新しい靴を履いて望んだ
彼は不安そうだったけど
私はいつもより伸びやかに笑い
不安なんて微塵もなかった
そして本番
私は見事に
失敗した
慣れない靴のせいだったのかもしれない
緊張感が足らなかったのかもしれない
昨晩夜更かししていたからかもしれない
何にせよ
私のせいで彼の調子まで
おかしくしてしまった
そして
彼は自分の失敗を
私のせいにしてくれなかった
怒ってもくれず
咎めてもくれず
罵声も浴びさせてくれず
もちろん
私はその彼の優しさが
一番つらかったけど・・
ごめんね
真正面からは言えないけど
ありがとう