「本当に欲しいものには、
もう手が届かない。」



あなたは
一体どんな気持ちで
そう、言ったんだろう。










あたしは
あなたがすきで

あなたは
あのこがすき。




報われない恋なんて
届かない想いなんて
そんなの、




そんなのないって
思いたいのに
涙が溢れて止まらないのは
どうしてだろう。

くるくる丸めて
ごみ箱へ。









恋とか友情、
人と関わることは
そんなに簡単じゃないから楽しくて

ときどき、
すごく愛しいのかも。

あなたの前で
泣くこともできない
あたしだったけど






神さま!
どうか今だけは、

鳴咽さえ
噛み殺して、
あなたから離れる。











「弱くてごめん。
心から愛してたよ。」

それは、
空気のように。
水のように。



わかる?
無いと死んじゃうの。

取り戻せないことを
知りながら
ただ…



手を、
伸ばし続けた。

もう、
２度と離さないと
誓ったのに。

本当の本当は
あたし、



大切で大切で
どうしようもないくらい
泣きたかった。
ちゃんと
だいすきだった。









キスも…
手をあわせることさえ
しなかったけれど。

「すきじゃ、ない。」


そう、
言えたなら
どんなに救われた
ことでしょう。

あたし達
高校生、だもんね。
喧嘩ばっかりだけど
お互い恋してて。
お金なんかないけど
だいすきで。




だから、
ビンボー学生の
一生懸命?



ちがうもん。
何にも負けない
あなたからのラブでしょ!














誕生日。
左手薬指だけに光る、
さくら色。



「今は
それで我慢して。」
なんて、
頭を掻きながら
言うあなたと
ずっーと一緒にいたいって涙がでた。