詩人:halcyon | [投票][編集] |
ねー、
あたしが
死んじゃったら
どうする?
…しらねー。
ちょっと
真面目に答えてよー。
じゃあ、泣くかも。
じゃあってなに
じゃあって。
はー…。
あ!
なにその溜息!
じゃあ、
おまえは死ぬ予定でも
あるんですかー?
またじゃあって言った!
死ぬ予定なんかないよ。
あたしってば
けんこーゆーりょーじ
だしね!
ただなんとなく
聞きたかっただけー。
あっそ。
つーか、
けんこーゆーりょーじ
とかひらがなで
言わないの。
ふんっ!
そんなこというなら
ダーリンは
けんこーゆーりょうじって漢字で言えるんですかー。
健康優良児。
っておまえ
ダーリンってなんだよ。
………。
ダーリン何してるの。
おいコラ、
健康優良児はどうしたー。ダーリンってなんだー。
………………。
ダーリン何してるの。
おまえ、しかとか。
新聞読んでんの。
でもダーリン、
新聞逆さまだよ?
…逆さまが
流行ってるんだよ今は。
ダーリン、顔見せて。
…いや。
鼻声だよ。
………。
トイレ行ってくる。
……あ。
ごめん!
あたし死なないよ!
死なないから。
ごめん。
ごめんねダーリン…。
…ダーリンやめろって。
ごめんね。
詩人:halcyon | [投票][編集] |
「馬鹿みたい。
こんなの間違ってるよ」
ひとりごとのように
そう、呟いたわたしの手をあなたはいともたやすく掴んで
「知ってる」
と唇に孤を描いた
このイカレタ恋はもう、
進むか終わらせるか
どちらかしかないの?
詩人:halcyon | [投票][編集] |
声は掠れて
あなたに届かなかった。
あたしは床に倒れ
うずくまった。
顔を上げることも、
出来なかった。
手を上げられたのは
初めてじゃなかった。
誰かがあたしに気付いて
もう大丈夫だよ、と
ここから手を引いて
連れ出してくれないかなと思った。
あたしは今日も、また
そして明日もきっと
否、これからずっと
死ぬまで
あなたに付けられた
《愛してる》の痣をみて
泣くんだろう。
心、がいたい。