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あたしがあたしでいることは、とても大切なことだと分かっているの。
でも。
それが、人を傷つけてしまうなら自我なんていらない。
そう思う。
あたしがあたしを捨てたら、
なにか変わりますか?
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ねぇ、聞いて。
今なにがあったとしても、
あたしは君にだけ話したいことがたくさんあるよ。
君にだけしてあげたいこともたくさんあるよ。
これはみんな本当だから。
だから、
冗談でも
「生きていたくない。」
なんて言わないで。
約束してよ。
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あたしは。
あたしはね。
なんで海は青いのかなー?
とか
なんで花は咲くのかなー?
なんてことをあなたと一緒に考えることはできる。
一緒に考えて
分からないね、困ったねってちょっと泣いたりすることもできるの。
できるのよ。
でもね、
あたしはあなたじゃないからすべてを知ってあげることはできないわ。
だけど、どうかわかって。
「あなたはひとりじゃない。」
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12時の鐘の音。
ドレスの裾を翻し、慌ててお城を走り去る。
硝子の靴を片方落として。
いつもお決まりのパターン。
でも。
あなたは私を追い掛けてきてはくれなかった。
だけど、ね。
かぼちゃの馬車も
綺麗なドレスも
魔法さえなくたって
あなたが私を見つけてくれるなら。
私はお姫様。
あなたがすきよ。
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私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
月の光で育ちゆく、
不思議な名前の木の下に。
私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
教会の祈りが届く、
静かな森に。
私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
雪の深い国にある、
小高い丘のあの場所に。
私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
見えない星が水面に映る、誰も知らない湖に。
私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
不思議な形の魚が泳ぐ、
深い深い海の底に。
私の骨を埋めて下さい。
私の骨を埋めて下さい。
あなたと同じお墓の中に。
もしも、
願いが叶うなら。
白い百合を胸に抱き、
永遠の眠りにつきましょう。
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人を憎んだり、傷つけてしまうことしか出来ないあたしが
あなたに恋をすることは
許されるのでしょうか。
でも、それは。
呼吸をすることに許しをこうのと、きっと似ている。
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深い深い海の底。
闇と静寂の世界。
もし、私が。
そこを泳ぐ魚なら。
なによりきっと、光がほしい。
例え、暗闇が怖くても。
光が射すなら、
それを目指して泳ぐことができるから。
光はきっと私をかえて、
ひとりさ迷う深海で
初めて自分が淋しかったことに気付いたりするでしょう。
私はそれなしでは生きられない心になる。
そう。
私の唯一の光。
あなたなしではもう深海は生きられない。
だからもっと私を照らして。