詩人:halcyon | [投票][編集] |
今
この瞬間に、
世界が終わるとしても。
あたしは
少しも悲しくない。
だってそれは必然だから。
あたしが
生まれてきたことも、
今、あなたの隣にいることにも全部意味がある。
必然。
なんて甘くて素敵な響き。
「あなたの隣で
世界が終わるのを
みていられるなら、
あたしは幸せ。」
そう思うよ。
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あたしのこと愛してる?
愛しているなら連れてって。
君と一緒なら、
闇だって怖くないから。
「あたしは君の為に死ねるの。」
ねぇ、君は?
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斜め45゜
今日もあの人の視線が降り注ぐ。
見られるのはいやじゃないんだけど。
もう、気がついているから。
ほら、早く言って。
あたしのこと
「すき」
なんでしょ?
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電車の中。
授業中。
昼休み。
放課後。
雨の日。
風の日。
雪の日。
晴れの日。
曇りの日。
春。
夏。
秋。
冬。
つまり一年中。
こんなに見てんだから。
いい加減、気付いてくれてもいいじゃんね。
おれが、あんたのこと。
「すき」だってさ。
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2年。
あたしは髪の毛を切っていない。
失恋したら髪を切るなんて、古臭いけど。
あたしは、そんなに簡単に吹っ切れなかった。
この、あなたへの想い。
つらい。
本当につらい片思い。
あなたには一緒を捧げた人がもういたから。
でも、
あなたの大切な人は
あなたを残し逝ってしまった。
あたしはあなたを愛していたけれど。
あなたを、かつて愛していた人ほどあなたを愛することは出来なかったんだと思う。
「さよなら」
は、あの頃あたしには痛みが強過ぎた。
あたしは2年、髪の毛を切っていない。
長い髪は。
あなたを思いうけた傷を隠すように、
鎖のように、纏わり付く。
でも、今は。
今ならもう大丈夫。
痛みはない。
傷も消えた。
鎖は自分で断ち切った。
見上げた空は
あなたと2人で見たときより、ずっと。
高く澄み、尊い青だった。
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立ちのぼるココアの香り。
マグを持って2階へ急ぐ。
屋根裏の大きな窓から、
星空が綺麗に見えた。
これが、小さい頃からあたしの自慢で。
あなたも見ているのかな、なんて。
流れ星ひとつ流れて、
願うのは。
「君に、会いたい」
君を思って涙を零す。
あれから、涙が頬を伝う感覚、嫌じゃなくなったの。
君を思って流れる涙。
君を思って見る星空。
願いをかけた流れ星。
今のあたしには全部、大事。
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雨。
ううん。
きらいじゃない。
でも、心臓がいつもより
速く打つ。
傘を持つ手が震える。
「あんたと相合い傘、したい。」
なんてあたし、言えるわけないもんね。
臆病者の独り言は、
雨に紛れて届かない。
やっぱり、
雨
きらい。